【01Blog】日本におけるLinkedIn活用に関して考える

2014.08.05

LinkedInはご存知の通り世界で広く使われているビジネス用のSNSです。 SocialBakersの統計によりますと、日本のユーザは約110万人、普及率で0.9%弱という形です。世界的に見ると英語圏、南米、後はヨーロッパでの利用数が多いです。なにげにインドネシアなどの東南アジア(英語が比較的得意な国)でも利用が多い傾向があります。 次に普及率を見てみましょう。これは面白い。旧イギリス植民地圏での利用が大きく、後は、EU圏。中東(イギリスの支配下にあった)が多く、中国は仕方がないとして、特に台湾、韓国、日本などのアジアの先進国圏での利用率が極めて低いのが特徴です。ある程度仮説ですが、要は相当のプロフェッショナル、後は海外との取引ができる層がアジア系の先進国でイギリス旧支配下ではない国では使っているのではないか?と予測されるわけです。 さて、日本ではどうか?とかんがえると、GoogleキーワドプランナーでFacebookと比較してみると、比較的Facebookが「使い方」の検索に対し、LinkedInは「そもそもどんなもの?」という状態ということです。 では、日本では全然使っていないか?と言われるとこれが全く異なり、①採用系の方はダイレクトリクルーティングで非常に積極的に使っている。②海外との取引をやっている人はかなりの確率で使っている。という点は想像がつくものの、一部、③情報収集、ブランディングなど人数はまだ少ないかも知れませんが本来のLinkedInの使い方をしている層が出てきているということです。簡単に言えば、極端な格差状態と言えるでしょう。 Facebookをビジネス用途に使い、個人のプロフィールの詳細を書きにくい日本(特に大型の企業では)ではLinkedInがそこまで急速に広がらないのはリーズナブルではあるんですが、下記のグラフを見るに、主に海外ではFacebookはやはり仲間とのコミュや、顧客との関係を構築するツールであり、ビジネス用途という形ではないというところで、日本ではこれが非常に研ぎ澄まされた状態ではないか?と予測されるわけです。 残念なことに大企業の一般の社員は自分自身の情報公開が難しいので、情報入手が非常に難しい傾向があります。一方、独立系、起業家、経営者には情報やネットワークは「命」です。もう少しユーザ数が増え、数百万単位になった時、このLinkedInの存在は、更にこの格差(大企業の社員と起業家や経営者の情報格差)を広げていくことになるのでは?と思いながら簡単にまとめてみました。 もしかしたら、LinkedInは重要なツールになるのではないかということです。

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