【01Blog】苦悩を愛せ「HARD THINGS」

2015.06.08

HARD THINGSはなかなか凄い。

ベン・ホロウイッツのHARD THINGSを読みました。これはなかなか凄い本ですね。痺れました。

いくつか共感できることもあります。例えば「正しい野心」。これは重要ですね。自分の成功を優先するのか、それとも、会社が成功することを自分の成功とするのか。特にスタートアップではこの「正しい野心」を持った人はとても重要で、自分の成功を何よりも優先する人はかなりのトラブルメーカーになる可能性がありますね。

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顧客の話しも面白い。結局のところ、真のプロダクトアウトだと思います。顧客は実際に必要となるものを知らない(現在の話はわかるが、未来に必要になるものを知らない)ですから。

真実も実際と遠い。そうですね。実際にスタートアップ系の業界に居ると真実とNewsは多くの場合、かけ離れております。特に成功事例の乏しい日本では簡単な成功が持ち上げられたりしていたり、成功している人が逆に鳴りを潜めていたりします。つまり、市場は合理的ではなく、何かの結論を創るのが(仮に間違っていても!)合理的という方がしっくり来ます。

上記に照らしあわせて、時には特効薬はあると思います。例えば、新聞やTVに取り上げられてサービスが伸びるとか。但し、やはり、問題そのものに直接泥臭く対決(鉛の弾丸)するということで特効薬(銀の弾丸)を求め過ぎないという考え方が肝要かと。

ザッカーバーグの名言もいいですね。

Move fast and break things. Unless you are breaking stuff, you are not moving fast enough. 素早く動いて、ぶち壊せ。もし壊していないのなら、君が十分なスピードを持っていないからだ。 by ザッカーバーグ

もう一個

People don’t care about what someone says about you in a movie–or even what you say, right? They care about what you build. 人は君について誰かが何か言った言葉なんて気にしちゃいないんだ。もっと言えば君が何を言ったかさえ気にしない。彼らにとっては君が何をしたかが重要なんだ。 by ザッカッバーグ

誰も、僕らの事を気にしちゃいないってことですね。そして、偉大なリーダとは、下記の要件があり、平時と戦時でCEOの特性は異なるでしょう。多分、スタートアップが初期には戦時なので、平時の考えはあまり役に立たないケースが多いでしょう。

  • ビジョンを語る
  • 正しい野心を持つ
  • ビジョンの実行力

 

面白いですね。そして、起業家に作者のベン氏が最も送りたい言葉。苦悩を愛せ "Embrace the struggle" ですね。

“Life is struggle.” I believe that within that quote lies the most important lesson in entrepreneurship: Embrace the struggle.”  苦闘を愛せ

最後にこの本を賞賛してザッカーバーグのこの言葉で締めくくりましょう。

“Am I doing the most important thing I could be doing?” 僕は今自分のできる最も重要なことをやっているだろうか?

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