01Blog / スタートアップにおける「合宿」のすゝめ、01Booster経営合宿 in 江ノ島から

2016.06.15

スタートアップで合宿は重要だと思います。

さて、6月10日〜6月11日に江ノ島で01Boosterの経営合宿を行いました。いつもは三浦半島でやっていることが多いのですが、今回は気分を変えて江ノ島近くの民宿で実施となりました。

急成長している時にこそ次のビジネスを考える

人によっては最近、森永アクセラレーター2016、KIRINアクセラレーター、東京アクセラレーター、LIXILアクセラレーターと続いているので、急成長していると思っている人もいるでしょう。

しかし、急成長している時にこそ、次の事業展開を考える必要があります

実際には、表に出てきている以外の企業で求められているのが、

R&Dとテクノロジー、そして社内新規事業

です。これらは実は現状、01Boosterとしてかなりの業務の分量を占めます。LIXILアクセラレーターで初めて、ハードウエア系のテクノロジー系が出てきましたが、実際にこのような動きは水面下で大量に続いています。

コーポレートアクセラレーターが成長期になると、これはオペレーションの領域に入るので、次の事業展開(新市場つまり海外と新サービス)へ集中する必要があります。

兆円企業への序章

我々も自社がスタートアップであることが重要です。オペレーション領域(成熟)の企業では本質的に破壊的なイノベーションを興すのは難しいです。今から、10年単位で企業価値1兆円を目指す必要があります。

さて、合宿の必要性を少しまとめておきましょう。

チームアップには想い出が必要

急成長する組織ではどうしても歪みが生じます。この点は仕方がない。チームは簡単に崩壊します。このため、わざわざ遠くに行くか?というの意見が出たとしても合宿のようにある程度遠くで実施する「共に過ごす時間」というものは長い目でみるとても大きなものです。

月並みですが、同じ釜の飯というものですね。

遠くの目標を共有する

当然ながら足元は日常のオペレーションになります。遠くの未来は時間が経つと人によってバラバラになります。これを補正する必要があります。合議主義というのはでなく、あるゴールに向けて、このようなやり方をしていくと良いのではないか?と考え合う機会が必要なのです。

オペレーションではなく、我々が欲しているのはイノベーションだからです。イノベーションには答えがありません。このため、皆で意思統一を図る機会がとても重要になるのです。

気分を変える

イノベーティブなことも個々を見ればオペレーションの構築になります。オペレーションの中からイノベーションを生み出すのは難しい。普段、一緒にいるんだからわざわざ合宿なんて不要じゃないか?という考えもあるんでしょうが、気分を変えて、オフサイトで合宿を行うということは時間投資として重要で、後は、普段のオペレーションから離れて意見を言い合うのはそれぞれの節目で必要な工程だと思います。実作業に妄撮されると直ぐにグレシャムの罠に嵌ります。

飯を一緒に食べる

飯を一緒にチームで食べるのはかなり重要ですね。様々な話をします。プライベート、仕事、夢、それぞれの将来などを語ります。

あの時あのメンバーでなければできないこと

全てのものには始まりがあれば終りがあります。もちろん、01Boosterを直ぐに止めるというものではないし、今のところその予定もありません。つまり、いつかはチームは「変わる」ということです。人が変わるかもしれないし、会社が買収されるかも知れないし、大きくなってそれぞれが海外や日本に点在したりもするでしょう。スタートアップは急成長を目的とした組織であり、そもそもに未来永劫という考え方ではないと思います。未来永劫ではない永遠。これが偉大な会社を創るということであり、それを成せるのは、あの時、あのメンバーではないとできなかったというものです。つまり、タイミングとチームです。

その未来永劫ではない永遠という時を共有する事が「合宿」というものなのです。


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