01Blog / 企業内と起業では本当に別世界なんです

2016.09.10

日本は起業活動率が低く、雇用されている人が圧倒的に多いので、起業される人の多くが会社から出てくると思います。これがやり方から考え方まで全く異なるのでこの「Unlearning」「垢落とし」に相当苦労すると思います。但し、自分の「固定観念」は意識しないからこそ「固定観念」なので、全然自分で認識できないんです。これがクセモノですね。

起業が素晴らしくて、会社が駄目だというのではなく「違う」ということです。そのために最も重要なのは「Unlearning」です。大きな事業を想定する場合に関してまとめておきます。

社内で頑張っていた事は忘れて下さい

起業で勝つような人間は社内でのトラックレコード(例えば、今まで取れなかった顧客に食い込んだなど)があるような人だと思います。出世とは関係ありません(但し、マネージメント経験はあった方がベターですが)。なので、社内で頑張っていた事自体は重要だと思います。が、

会社内での事は全て忘れて欲しいのです。どんなに凄かったとしても、どんなに賞賛されたとしてもです。

また、社内に対して突っ張った生き方をしていた場合、つまり、社内でできないから飛び出した場合、その精神は賞賛しますが、

社外で人に当たったら受注が取れないだけです。

1年ぐらいは垢落としにかかります

上司や会社の判断から市場の判断になりますので、市場がジャッジしてくれます。もちろん、市場も間違ってますので、

人によっては実力以上に持ち上げられたりもします。しかし、実力以下には評価されません。

実力があるのに!なぜだ!?といってもそれが実力だと思います。市場に唾しても市場が拾ってはくれませんので。結局はそれが実力なので、だからどうする?と考える必要があります。問題は・・

  • スピードが違う(いきなりF1でベタ踏みの状態であるはずだが。。)
  • そもそもゼロベースから何かをやったことはない・カオスの恐怖
  • 会社の格上げは果てしなく大きい
  • 合議制では未来はない、何故なら誰も答えを知らないから
  • 人を教育している余裕はない
  • できることを答えていたら何もできない
  • トライアル・エンド・エラーというもの
  • 考えている・止まってい時間にもお金は減っていく
  • 人というものは極めて変わる

などなど・・・とにかく、この手を自分が主体者として「腹落ち」するのに相当な時間がかかります。1年、下手したら最終的に失敗するまで(途中の失敗は問題ない)、あるいは、失敗しても気づかない可能性があります。できれば、一回、Startupで創業に近いところに入って「垢落とし」することをお勧めします。

とにかく今の自分は間違っていると思う

とにかく、今の自分は間違っているかも知れない。という「常識」を疑う気持ちを常に持ち続ける必要があります。仕事のやり方は会社の頃のものが使える部分もあるんですが、使えない部分も多数あります。なので、全てがダメというのは違うし、過去こうだったからも違う。これは非常に難しいです。

いずれにしろ、誰もケツを拭いてくれません。自己責任という世界へようこそ。自分を盲信せず。自分を信じること。しかし、私は人生は一度っきりなので、是非、味わって下さい。このカオスを。

Welcome to Chaos!  Good luck!

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