「エコシステム」生態系とでもいいましょうか。欧米系はどこに言ってもこの考え方です。自社だけではなく、ゲームのプレーヤーとしての他社の存在、それを含めて市場(業界)全体を盛り上げていこうという考え方です。
個別の企業(スタートアップを含む)で闘う時代ではない。エコシステムを構築し、強大なコミュニティが成功のためには必要
世界的に広がるコミュニティにエコシステム
例えば、アクセラレーター大手のTechstarsさんは分かりやすいですね。「Global Ecosystem」という言い回しをしております。簡単に言えば、大企業をネットワーク、ベンチャーや起業家もネットワーク、Startup Weekendも彼らの配下ですので、このマネージャー陣をグローバルでネットワークさせるなど、まぁ、網の目のような人的ネットワークを世界に構築してます。まさにエコスステムの「コピペ」モデルです。シリコンバレーのエコシステムはコピーできないので、デンバー発ってのが大きいですね。
スタンフォードのStartXなんかも凄いコミュニティですよね。
個々に日本と海外のStartup(企業)や個人を比べたら大差は無いかも知れない。しかし、コミュニティやエコシステムの影響が大幅に異なる
グランドデザインが弱い?
日本の場合、一般的にグランドデザインは非常に弱いのが特徴かと。個別手段に走る傾向がありますね。産業全体の発展を願って役割分担するという全体を盛り上げるという発想は確かに弱そうです。
閉鎖的なのか?
ステレオタイプに日本社会は閉鎖的というのは簡単なんですが、確かに、人の紹介に関しての価値が低い、話す人の(交友関係)範囲が狭い。かの有名なマイケル・ポーターさんにも閉鎖的と言われると確かにそうなのかも?と思ってしまう部分があります。問題は閉鎖的でも問題がない(問題が大きければ出ていかざるを得ない)というところなのかも知れません。
共同体意識が強すぎるのか?
閉鎖的とオーバラップしそうですが、共同体意識が強いところはあるのかも知れません。つまり、イノベーションを産む「多様」な共同体(コミュニティ)はその逆としてそこまで強くない感じでしょうか。
ロンドンやベルリンと比較して
Startup EuropeのInfographicによるとロンドンとべルリンの多様性ですね。Startupチームの半数がInternationalです。結論を言えば・・
など、日本のスタートアップコミュニティには多くの改善余地があるということになりますね。「世界で日本ビジネスの存在感が減退するワケ」という記事に記載されている通り「国際比較」を持たない「ネットワーク」に弱いなど、過去から弱かったわけではないが、振り子が閉鎖的に振られて、ここに文化要素がプラスされている感じでしょうか。。今こそ、国際的なコミュニティが強く求められておりますね。
http://startupeuropeclub.eu/tag/startup-ecosystem-europe/