01Blog / サイレント・マジョリティのニーズが極めて重要

2017.04.06

アメリカの大統領でトランプさんが勝ちましたが、大方のメディアの予測を裏切ってでしょうかね。つまり、あまり目立たないサイレントマジョリティの力ですね。Wikiによるとサイレントマジョリティとは・・

サイレント・マジョリティとは、「物言わぬ多数派」、「静かな多数派」という意味。積極的な発言行為をしないが大多数である勢力のこと。

とあります。この聞こえない声が起業でも新規事業でも結構重要だと思います。

あるコミュニティに属していると反対の声が聴こえない

例えば私はいわゆる起業系のコミュニティにおりますが、この場合、常識と言われるものは「行動する」だとか「やって当たり前」とか「スタートアップは素晴らしい」だったりします。日本的な和の精神がネガティブに働くと「正しい反論」を退ける方向に行きます。一方、外の世界ではこの起業系の考えは完全に「異端」ですので、理解されません。問題はここですね、誰もが批判的な人とはそこまで話したいと思わないので、耳障りの良い話が好きでしょう。

カエサルの下記の名言が分かりやすいですね。人間の真理はこんなもでしょう。

私は助言を愛す、しかし助言者を憎む。

誰もわざわざ反対意見を述べたいとは思わないでしょう(面倒だし、、メンターは言わないとならないときもあるが)。例えば、猫が好きな人に「この猫可愛いでしょう!?」と言われると、確かにそうですが、そこまでこちらは思っていない。相手は「この人もそう思う必要がある!」としてしまう傾向が日本には多い気がします。これは様々な分野で同質な(反対意見を許さない)コミュニティを創りやすく、和の精神がある日本には起こりやすい。

ポリティカル・コレクトネスと常識の罠

例えば誰もが大小はありますが、一般的に、何か可哀想な存在があったとします。それを助けたいという気持ちはあるが、その強度はそれぞれでしょう。逆にその存在があるために不都合を被る人もいるかも知れません。誰もが反対できないようなポリティカル・コレクトネス系に当たりそうなものは、ユーザは批判を恐れて本当のことを言いません。なんでも中庸がいいので、あまりにもポリティカル・コレクトネスも行き過ぎると困ると。

そうなると、本当に多くの人が思っているニーズは何なのか?逆に誰もが反対し難いものは、反対し難いことを言う少数のニーズを満たすものは何か?

つまり、本当に何のニーズに応えるかを良く考える必要があります。

その人への批判なのか真実を求めるのか

ここは番外編ですが、反対意見を述べると喜ぶ人もいますが、逆もいますね。反対意見を言う人にも「相手の批判ではなくビジネスの真実を考えた反対意見であること」を考えるべきだし、批判や反対意見を聞く方も「ビジネスの成功には何が必要なのか?(自分の批判と受け取らない!)」という事業創造ファーストの考え方が必要ですね。

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