01Blog / イノベーション型事業を立ち上げる上で必要な能力

2017.08.09

イノベーション型事業を立ち上げる上で必要な能力に関して、起業でも社内起業でも感じていることを図にしてみました。青い部分の能力が最初は無い(または非常に低い)と思います。

前提としてある課題

まず、大前提として「商品」「サービス」「技術」はビジネスモデルではないということが実際にはあまり理解されておりません。次に「持続型」と「逸脱・破壊型」のイノベーションが異なるというのもあるんですが、特に研究・技術系の人は「技術・イノベーション」と「ビジネス・イノベーション」があり、後者への認識が薄い場合が多く、全く考えていないわけではないんですが、仮に実際が「技術」1:「ビジネス」1だとしたら、気持ち的には、100:1ぐらいで考えている気がします。これは大きな課題です。

数学の世界的天才がプロ野球でホームランを打てるわけではない

という当たり前のことです。これがあまり理解されておりません(小生も理解してませんでした)。(どんなに素晴らしいものでも!)技術はあくまで市場と新結合する人がいて始めてイノベーションになると思うのです。

商人の能力

多分、技術にしろ、会社の経験にしろ、それ自体は武器を持っているようなもので、確かに後で使えるのですが、商人の能力が最初はありません。親の家が商売人で小さい頃から手伝っていたとかならばともかく、これは小さくてもなんでもカフェでもラーメン屋でも維持させて食べていける能力です。これはこれで非常に難しいです。

スタートアップ能力

これは急激に事業を伸ばす能力です。あるいは伸ばさないまでも、ある程度の成長をさせる能力ですが、イノベーティブであればあるほど、大きなものであればあるほど、市場も無ければ、ユーザも不要(ニーズがない)ので、不合理などですので、これも今までの生活と間逆なので、相当のUnlearningが必要です。結論をいえば、スケール型のスタートアップの経験でも無ければほぼこの能力は無いです。

チームアップ能力

これは実は自立と孤立を間違えているので、思いの外ありません。重要だと思っていないというか、逆をいえば、チームの事業における比重は非常に大きいのですが、これもあまり重要だと思われておりません(社内起業では認識さえされていないこともある)。大型の事業は殆どがチームで行っているという当たり前のことですが、この当たり前が理解されておりません。

広域化・エコシステム

これは、他人や他社とWinWin、事業を広げる能力(海外展開能力等)、エコシステムを構築するなど概念の高い思考を必要とする能力です。これは人にもよりますが、地球儀で考えられるか?などになります。あったり無かったりでしょうか。

上記を踏まえると、これだけの能力がイノベーティブな事業を興す時に必要なわけ(かつ当初持ち合わせていない)です。なので、今一度、真剣に考えるときなんです。

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