01Blog / イノベーションのジレンマの大誤解 連載スタート

2017.04.20

先週末から「Biz/zine 連載コラム イノベーションのジレンマの大誤解」の連載を、翔泳社様WebメディアBizzine様で始めました。01Booster創業からスタートアップ支援、大手企業の新規事業開発支援を通じて蓄積してきたノウハウを整理してまいりたいと思います。特に「既存企業から何で事業が生まれないのか」を集中的に整理していきます。社内事業開発の成功法則を定義するのは非常に難しいのですが、我々、事業創造を専門とする実務家集団01Boosterでは「失敗法則」は何となく持ち合わせていました。01Boosterメンバーはほとんどが大手企業の事業開発と自らの起業経験を持っていますので、その辺を暗黙知が実は共有されています。

この連載をスタートさせるきっかけは、日ごろよりご指導賜っている慶応大学大学院政策メディア研究科の村上恭一教授とのディスカッションです。何で既存企業からまったく事業が生まれないのか?と問い続けているのですが、たいていのことは「イノベーションのジレンマ」でクリステンセン教授が、さらには他の経営学者達が指摘していることが分かるのです。我々は実務家集団ですので、アカデミアのように理論的に整理できていませんし、隅々を反証できるほど検証を重ねておりませんが、なんとなく法則のようなものを共有しているのです。それらが村上教授とのディスカッションで浮彫りなっていきました。

そして、優秀な人材が集まっている大手企業の、その中でも選ばれた人材が集まる事業開発担当の多くがこの失敗法則を避けられないのです。もちろん、ほとんどの方はクリステンセン教授の「イノベーションのジレンマ」を精読されていているにも関わらずです。この『「イノベーションのジレンマ」のジレンマ』(元々はタイトルはこっちだったのですが、却下されてしまいました)に関して、多くの方々と対話を通じて解き明かすことをしたいと持っています。

「イノベーションのジレンマ(日本語版)」の出版元翔泳社様のWebメディアで連載できることも運命的だと感じます。

Biz/zine 連載コラム イノベーションのジレンマの大誤解

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