東京をアジアの事業創造のTier1都市に!?

2019.05.07

世界と日本のスタートアップエコシステムの差

海外を巡っていると、日本の事業創造(イノベーション)活動と世界の差を感じてしまう部分があります。最近の米中貿易摩擦もあって減速気味ではありますが、お隣の中国のTier1都市や韓国のSeoulも積極的にスタートアップエコシシテムを構築しております。その規模は中国のTier1都市(北京、上海、深センなど)に至っては東京の10倍ぐらいはあるのではないか?と思えます(SHENZHEN’S INNOVATION ECOSYSTEM)。

日本には確かに色々な条件はあるだろうが

日本には「ユニコーン」が少ない?そんなこと気にしてもムダな理由」にあるように、ユニコーンが正しいわけでもありませんし、日本ではそのような大型の事業体が出てこない理由は確かにあると思います(足元の経済規模が手頃に大きいなど)。しかしながら、福岡県と同じぐらいの経済規模のウクライナに「16 Unicorn Startups with R&D Offices in Ukraine」何個もユニコーンがあるとなるとちょっと考えてしまいます。

様々な大手企業、大学、スタートアップ、地域と話す中で、日本では、全てが分散して良い形でも結合ができていないのではないか?と思えるのです。これは海外との関係に対してもです。簡単にいえば、どれだけ良いものを持っていても広げなくても広がらないということかと(ユニコーンを考えるなら最初から世界に)。

東京はアジアでの事業創造エコシステムのTier1にはなれるかも知れない

ランキングが正しいのか?はありますが「The 50 most high-tech cities in the world」では東京がトップ都市になっておりました。国際性は薄いかも知れませんが、日々、思うのは、人材、技術、お金などの「リソース」はあるのですが、これがうまくつながって活用されていない気がします。会社の中の部門間、産業間、地域間、団体間でリソースが分断しているイメージです。我々はこれらを横断的にお話できる立場にいるので、強くそれを感じております。

これらの「リソース」を有機的に組み合わせて、世界と繋げられたら。。東京はアジアでのイノベーションのTier1都市にはなれる気がするのです。これはトップという意味ではなく、ネットワークの1つとしてのTier1です。

グレートリセットで有名なリチャード・フロリダ氏他の「Global Startup City」のランキングを視るに、確かに、東京のStartupのEcosystemとしてはTier2ぐらいだよなぁ?と思います。最初の High-tech都市としてのランキングとはギャップがありますね。

このギャップは大きなチャンスだと思えます。

様々な組織や国境の壁を超えた横方向の掛け合わせがあれば、東京はTier1都市になれるかも知れないと思います。我々は事業創造エコシステムの発展に貢献していこうと思います。

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