会社の頃の人脈はどれぐらい使えるか?

2019.11.09

「挨拶状700通に返事ゼロ」退職者が味わう絶望」という記事が面白いですね。

多分、私も含めてギャロウェイ氏の「企業で成功するスキルを持っていなかったから。」というのもあって、また、昨今、盛んにいわれている「終身雇用の限界は近い 日本型雇用を崩壊させる厄介な現実とは?」の観点から、昔に比べて企業の安定度が落ちるので、必然的に起業に向かわれる人(あるいはベンチャー企業に行く人)も増えるでしょう。では、最初の記事にあったように700通の挨拶状にゼロ回答なのか?と、そこまでは・・ですね。「勢いで起業しちゃった先輩に聞く「独立に向いている人・いない人」」も参考になりますね。最初の記事も含め「認知のズレ」が相当あるということでは共通しているかと思います。

では、もっと具体的に、会社の頃の人脈はどれぐらい使えるのでしょうか?

私個人(あまり人と付き合うのが得意な方ではないかも?です)では、正確には。。

  • 最初の会社の最初の部署の飲み会に数回行ったことがある
  • 最初の会社で1名たまーに連絡する、たまーに飲みに行く
  • 一部、部署の上司と付き合いがあり、年に1回ぐらい合う
  • 海外に行くときに一部、元の会社の人に頼った

あたりかなぁ?と思います。ぱっと思い出せるのは。一方で、会社を辞めた人という意味では、あすこにいたんですね?という感じでアルムナイの方はときに色々助け合ったりしてくれます(面識がなくても)。同じ釜の飯って大きいですね。・・と思いついたんですが、面識の有無に関わらず、一緒にいた会社を辞めた人とはそこそこの付き合いが出てくる気がします。何かの経験を共有しているという物語性って大きいですね。

01Boosterの代表の鈴木さんは私よりは前の会社の人達系と付き合いがありそうですが。

多分、なんですけど。そもそも、それが勘違い、嫌だから、そこでは自分のやりたいことはできないから(最近の若い人はこれが多いですね、全然、元の会社にネガティブではないです)と、どの理由でもいいのですが、何か、そこでは達成できない理由で辞めて起業したわけですから、そーんなに元の会社のときの人脈が使えるか?というと論理的に違うのかな?という気もします。もちろん、雇用の流動性の高いスタートアップ・ベンチャー企業の場合は全く状況が異なりますが(元の会社の人脈は非常に大きい、ただし、使えるか?というと。。。凄く、ブレる気がします)。また、広告代理店やその他で、独立はしたが元の会社から仕事を沢山もらっているようなケースもありますので、ケースバイケースにはみえます。

一つ、思うのは確かに、人脈は相当異なる気はします(少なくとも私に至っては99.9999%異なる、というよりも、会社の頃の人脈は非常に少ない、ただし、そこにいたという意味で、会社にいたころの面識はなくても、卒業生達とはかなり繋がります)。でも、それは人が冷たい、人が変わる、というよりは、仕事上での立場が異なるようになった、ということなのかな?と思います。例えば、上司・部下であれば、もうその関係はないですし、指示を出す、受けるわけでもない、仕事もそうですね。

なので、会社の頃の人脈が使えない、というよりは「使えるための状況からずれた」という感じなのではないかと。なので、相手もどうしたら良いかわからないというところではないかと。

一ついえるのは、元の会社の人脈は全く使えないと男前に考えるか、かなり難しいと思っているぐらいが良さそうではあります。そうすると、思わぬところで元の会社の人脈に助けてもらえるものだなぁと思います。

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