起業では潤滑屋の存在が重要?

2019.11.10

名著との声もあがる「何がベンチャーを急成長させるのか」において起業においては潤滑屋の存在が重要であるとあります。せっかくの機会ですので、メモ的にまとめておきます。この本に関して少しまとめた解説がありました。「ベンチャーを急成長させる「滑業家」という役割」です。さらっと理解するには良いのではないかと。

経営チームは重要だと思います。一般的に、どうしても創業者(数名いたりもしますが、一般的にはCEO)に注目が集まります。これは仕方ないとは思いますが、実際の会社は多分、この潤滑屋がいないとうまく回らない。

様々なトラブルが常に続くこと、それは自分たちがベンチャー企業(スタートアップ企業)であるということである

・・ということかと思えます。後は、それが後々考えると、キラキラしていたであろうということでしょうか。

CEOなのか、それに準ずる人はどうしても方向性を示す必要があり、全体を引っ張る必要があります。そうすると、どうしても内政側との軋轢が生まれます。これは仕方がない。このため追従的起業家(潤滑屋的存在)は重要になると思えます。

過去の企業においては、(自分がそうだったかはわかりませんが、、)、CEOは株主価値最大化(最近はこの株主第一主義の行動は批判されてますが、いずれにしろ、VCの期待には応えないとならない)、バイアウトに向けて突き進む、これはチームメンバーの幸せ、行動とは必ずしも一致しない。ときに、方向を大胆に変えると、当然、既に仕掛っていた仕事を大幅に変更するチームメンバーはたまらないでしょう。となると、ここには潤滑屋が必要だと思います。

今の会社ではどうか。ビジョンがあって、これを譲ってしまうと、どうしても、弱くなる。当然、忙しければチームは効率化したがる、しかし、効率化すると弱くなる部分もある。このせめぎ合いですね。この必ずしも一致しない志向をどうやってうまくリンクさせるか。

簡単にいえば、目標を定めて組織を引っ張ることと、それを達成する組織の利害?というか、時間軸、揺れ幅などは一致しないので、どうしても軋轢が生じますね。ここには潤滑屋(特にCOOともいえますが、肩書というよりはそういう存在ですね)が必要ということだと思います。

ただ、このベンチャー企業(スタートアップ企業)を行っているということは何にも代え難い喜び(多くの場合後々そう思うのですが!)であるともいえますね。

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