【01Blog】企業が新規事業を起こしにくく変わってきたのでは?(1)

2013.10.20

サラリーマンが新規事業を創れない理由の【01Blog】を受けて、私は新規事業を産みにくく変化してきていると感じてます。私自体がいわゆるベンチャーに関わっていた時間は仕事人生で2年間程度、その他の大半(18年:大きくは3社、部署的には6部署)はサラリーマンだった訳で、その最初の頃から新規事業を興しにくい環境であったか?(あるいは、興しやすい環境は無かったのか?)と言われると、変化があったと思うわけです。前に企業内起業とベンチャー起業の違いを少しまとめたことがありました(下図およびリンク参照)。ここで企業において、何が興しやすい、興しにくいを決めたかというと、人や周りの変化が大きかったのではないか?と推測できなくも無いです。 私が最初に入った大手電機メーカの研究所は比較的新規事業に寛容で、どんどんやれ、何故やらないだ!?という風が強かった。新人とマネージャーのディスカッションで、「そんなことしたいなら、何故研究所の設立を提案しないんだ?」という意見もマネージャー陣からあり、逆に自分達(当時の新人)のスケールの小ささを思い知ったものです。最初に入った研究所でも「ダメと言われてもそれが正しいと思うなら、こっそりやるんだよ」と上司に言われた気がします。確かに、Startupのような速さはありません。印鑑も承認も必要でしたし、調整も必要であった。ただ、サラリーマン生活の後半と比較して、少なくとも「」が「新規事業に前向きであった」という事実(時代)はあったと思ってます。商品という形ですが、車に「世界で始めて」マイコンを載せ、ワープロを作ったような会社が日本にも当時はたくさんあったのではないか? 少し主題がずれますが米国がよく議論の引き合いに出されます。何かをやってから信用するフロンティアスピリッツ(最初に信用できるかを判断する方法が無いので、まず働いてみる)型の方が、一緒に仕事をする分には、信用を積み上げて意思決定する日系のやり方よりも早いのは事実です。これは、日系でもStartupでも良く取られる方法で、まず、何かやってみて良かったら仲間に入れるというものです。しかし、米国で、日本は企業での新規事業が難しいと言ったら、それは米国も大きな会社は(程度の差こそあれ)変わらないということでした。企業が大きくなったら新規事業が起こしにくくなるのか? 日本を起業大国に?で書きましたように、私の一〜二世代前では米国のシリコンバレーのようなものとは異なり(かつ、シリコンバレーよりも、今の日本よりももっと戦後の劣悪な環境下で)起業大国ですらあった時代が日本にもあったわけです。 企業が新規事業を生めなくなってきてしまっているのでは?またどうしてそれが起こっているのか?ということをベースに色々思うところを書いていこうと思います。

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