【01Blog】企業がStartupとの付き合いで気をつけること(5)「家族のはなし」

2013.11.11

何がしかやりたいことがあって、いてもたてもいられない状態というのが起業する原点だとしたらそういう想いに駆られる方もいらっしゃるであろう。人生一度っきりなので、やりたいことはやった方が良いとも思う。とはいえ、家族をどうするか?という問題には直面される方も多いであろう。 まず、その前に、今しかできないというのはあると思うのであるが、いつの時代にもビジネスモデルは存在するので、時間が経ったら目の前の市場は無くなるかもしれないが、新しい市場もやってくる。「若く無いとダメだ」というのも迷信だと思う。もちろん、天才が必要な分野ではそうかもしれないし、確かに、気力も体力もアイデアも若い時の方が良い部分もあるであろう。でも、日本でも数少ないシリコンバレーでの成功事例であるスティーブジョブスに会社を売却された曽我さんは早期退職されてからの起業である。年齢の神話はなくなった。なので、行動はとても素晴らしいが、リスク耐性を超えて無理をしなくても次はある。まずは、企業の中で何かできないかを考えられてもと思う。ボスマネがある程度できればイライラする部分もあるであろうが、企業が悪いわけではない。但し、将来起業される時には使ったことのない筋肉も必要なので、社内企業を何個やろうが迷走する可能性は理解しておいた方が良いとは思う。 家族を露頭に迷わすとまではいかないであろうが、私も子供が居るので、なんとも子供に悲しい思いをさせたくないという思いは強い。この点は、子供の教育は大丈夫だろうか?あるいは、もう少し根本的なところで、飯を食わせてあげられるだろうか、等々悩まれる方も多いであろう。それに、Startupは忙しいので、ワークライフバランスというもので、配偶者にも気を使う必要がある。男性は奥様を最大限大切にすべきであるし、奥様側が起業家の場合は大いに理解して最大限サポートしてあげねばならない。 企業に居れば少なくとも数年間という単位では家族のことに関して財政的には悩まなくても済むかも知れない。このような部分も意思決定に企業と起業では大きな差異を生む原因となりうる。Startupによっては企業の時に長い意思決定に耐えられない場合もあるかも知れない。ほとんどの起業・創業の方で家族の悩みのような話を出してくる人も居ない。正直あまり言いたくないのであろう(逆にこちらから聞けば皆不安だという、その時の顔は皆目に力がなくなり同じ顔をする)。相手は相手。理解する必要も無いのであるが、ある程度、企業にお勤めであれば持たなくて良い不安もStartupでは持っていて(多分、あまり言えない)と知っているのでも良いかも知れない。

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