【01Blog】大企業からStartupで学んだこと(3)「現実主義」

2013.11.29

「やりたいことをやるからStartupは失敗するんだ」とは前にお世話になったIT StartupのCEOの言葉である。 もちろん、やりたいことをやっていけないわけではない。要はNeeds(あったら良いもの、あるいは、特にニーズが有るわけでもないが自分がやりたいこと、理想など)かWants(必要にされていること)でNeedsを取ってしまう人が多いということだ。この結果、マネタイズに失敗し、継続性が出ない。その結果、「理想」は達成されないか、「理想」に対して、非常に小さい範囲の成果となることが多い。 私は、「真の理想主義は現実主義からしか生まれない」という塩野七生さんの『海の都の物語/ヴェネツィア共和国の一千年』からの引用が好きである。つまり、本当に理想を達成したいのであれば目の前は現実主義にする必要があるということである。海の都市であるヴェネツィアが生き残りを賭けて、非常に現実的な選択肢を取ったのと、シンガポールのリーカンユーさんがその場の感情よりも高い現実主義により、強い国を作ったのもこれにあたるであろう。 Startupにとっては、理想は必要だろう。但し、マネタイズできないと生きてはいけない。補助金なども様々あるが、補助金を取ることが目的になってしまっても問題であろう。高い理想を掲げながらも足元は地道な営業が必要だったりするのではないであろうか。 「現実主義」はそもそも論に近いかもしれない。Startupではそれなりに人間関係でやな思いをすることも多いであろう。例えば、過去に何かやな思いをさせられた人に対して、もう何も一緒にやりたくない!といった感情や、ビジネス上得にならないのに相手を責めたい気持ちに駆られるかもしれない。当然、色々な欲も出るであろう。時にはらーめん代も稼ぎたくなる(らーめん代が悪いわけではない)、意味が無いサンクコスト的な案件を続けてしまいたい気持ちにも駆られるであろう。 そもそも何がそのStartupに必要なのか?何が今この場で、会社を成長・生き残らせるために必要なのか?という立位置で判断するのは実は難しい。過去に何があろうが、客観的に問題ないのであれば、今後得になると思うのであればその人と組むのもサラッとやるべきだし、会社の方針上(将来上)意味がなければお金をかけた開発案件を捨てるのも(従業員の反対あれど)なかなかできるものではないが必要である。この「現実主義」を貫くことはStartupの立ち上げ時期には必要なことだと思った。僕がStartupで学んだことの一つである。

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