【01Blog】大企業からStartupで学んだこと(7)「情報の入手の容易さは8640倍?」

投稿者:Goda George
2013/12/07 16:09
01DojoのDeanであるディーン鈴木のブログがWebを賑わしている(世界から見れば原子の振動程度であるが)。 確かに、Startupになると大企業には思うところも出てくる。給料をもらっているかどうかの差は大きい。ただ、これを理解してもらうのは難しいであろう。皆、それなりに必死なのだ。この点はまたいつかブログにするとして今回はStartupの情報収集に関して思ったのとは違ったなという意味で記載してみたい。 大企業の時は調査会社なども向こうから寄ってきてくれる。こちらを顧客と思っている人は惜しみなくプレゼンを披露してくれる。そういった意味では、自分の仕事に直結した情報の入手は容易な場合も多い。一方、Startupになれば調査会社のネタにはなるであろうが、向こうから情報を持ってきてくれたりはしないし、プレゼンする側になるので自分の業務で情報をそうそう入手できない部分もある。なので、私もStartupになると情報入手は難しいんだろうなぁと思っていた。 しかし、これは大いに異なると思っている。大企業は社内のことをうかつに外に話すことは心の咎めも社則もあるであろう。もちろん、StartupでもNDAを結んだものなどを話すことは許されないが、自分の業務のこと、その他のことは比較的自由に話せる。なので、情報提供が容易である。情報を出しづらい大企業に比べて、相手にGiveをし易い。当然、Giveがあれば、相手もGiveしやすいので、「情報交換」というものが成立する。一方、大企業と情報交換といっても、こちら(Startup側)が出す方で受け取るものが少ないのが(担当者にもよるが)一般的である。また、Startup同士なら直ぐに何か組みますか?というアクションも起こしやすいが、大企業ではそうも行かない。お金は大企業はStartupの比較にならないほど持っているが、では、20万円の調査本を買おうと思ったら、会社の仕組みにもよるが、大企業よりも意思決定のスピードは、Startupの方が早い。社長(または会計の人)がOKと言えば良い。イメージ5分、あるいは1日。大企業では、ルーチンに載っていないものを買うのは1週間?1ヶ月?とたいへん時間がかかる。計算すると、最大で、8640倍もスピードが異なる(5分と1ヶ月を比較)。 セミナー一つもそうである。まずは時間帯。昼間にやっているイベントに出るのはStartupは忙しいかどうか。大企業であれば許可を取れるかどうか。有料であれば大企業は格段にハードルが上がる。権限を持っているか、ルーチン化されていないのであれば、参加は相当難しい。個人で払っていく人も多いであろうが、そこまで情熱を持っておらず、会社は会社!と割り切っている人も多いだろうし、個人で払う行為自体に後ろめたさを感じる人もいるであろう(また、会社もそれを推奨をしないであろう)。 海外出張などなおのこと。大企業は無い無い言っても、規定があるし、お金はあるので、行けばホテルも良いし、日当もでるが、海外出張にいくことが難しい。明日商談があるから!とかすごい人脈ができるので!シンガポールまでと言われれば、Startupであれば飛行機の便があれば行けなくはない。大企業では、特例的な処置か権限が無いと難しい。 大企業では相手はあってくれるが、下手に会うと期待されるので、あんまりビックネーム同士では(友達では無い限りは)会いづらい部分もある。また、一回目はいいが、二回目は餌が必要なので、そうそう会うわけにもいかない。 長々と書いてきたが、特に新規事業という類になると大企業(特に担当ベース)は非常に情報入手が難しくなる場合が多い。私も、Startup→大企業→Startupと一回、大企業を挟んだが、これは歴然であった。更にいうと、Startupは人にもよるが四六時中ビジネスモデルを考えているので、色々な情報入手をする。この点の姿勢も異なる。特に01Boosterにいると毎日のように大企業からStartupまで話を聞いているので、おーよそ、様々な情報やモデルを毎日聞いている。 ものにもよる。特定分野を進めている時は大企業の方が情報入手は容易だし、特許調査などでは、お金もあるし、Startupで同質のものを実施するのは難しい。しかし、こと、新規事業に関しては、大企業とStartupでは情報入手の容易さは非常に大きく異なり、Startupの方が圧倒的に情報入手が容易である場合が多いと思っている。
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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