【01Blog】アフタースクールビジネスの教科書(3)

2013.12.22

第3回目は早くも本質を突いていこうと思います。 この内容はコンサルティングサービスの肝でもあるのですが、教育コンテンツはコモデティ化に突き進むという持論のもと、 早めに公開します。 ビジネスを創造するときの基本ですが、以下の骨格造りが必要です。  ①Target Customer(顧客は誰か?)  ②Needs/Wants(顧客が困っていることは何か?)  ③Benefits(顧客がお金を払ってでも欲しい価値はなにか?)  ④Value Proposition(提供する価値は何か?)  ⑤Reason Why(なぜ、自分達がそれを提供できるのか?) これはどんなビジネスでも必要なことですが、このシンプルな骨組みをしっかり固めることが肝要だと思います。 実は、こんなシンプルなことを答えられないビジネスモデルは結構多いです。 そして、①~⑤の深堀りも大事なのですが、何より①~⑤の戦略ストーリーの一貫性が極めて重要になります。 それをまとめたのが下記のチャートです。
アフタースクール(民間学童保育)ビジネス戦略ストーリーの一貫性 from Norifumi Suzuki
上記のチャートを観れば一目瞭然なのですが、学習塾と、アフタースクール(民間学童保育)の顧客プロファイルは違います。 顧客が違ければ、ニーズもベネフィットも違う。そして提供するべきものは別のサービスになります。 ここに多くの大手企業のアフタースクール参入の戦略ミスがあります。 例えば、学習塾で言うと、 ワークスタイルを維持したいため、安全安心かつ、有意義な生活の場が欲しい就労家庭の子どもに対して、自分の得意領域で リソースを抱えている学習を売ろうとするのです。まさにProduct-Out、この場合はTeachers-Outでしかありません。 顧客と、ニーズと、提供価値が合っていないのです。 まぁ、どこの企業(大きければ大きいほど)でも、自分の得意なものを売ろうとします。 ポイントは「学習を売ってはいけない」のではなく、上記①~⑤の一貫性はあるか? という問いかけを繰り返すことだと思います。 そして、このことは多くの大企業プレイヤーに説明すると納得していただけます。納得をしていただけるのですが、行動に繋がら ない。結局、企業DNAレベルで「学習を売る」ことが染み付いていて、それを払拭するのが難しいんだと思います。 アフタースクールビジネスでそこそこ上手くいっているプレイヤーはこの戦略一貫性が保たれています。 追記:チャート上の一番右の軸は改めてブログで説明しようと思っていますが、2014年度から出現すると予測されるモデルです。

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