【01Blog】成功事例を聞くことに意味があるのであろうか?

2014.02.13

小生も成功事例を聞くことは当然大好きである。一方、多くの新規事業や起業は失敗事例の宝庫ではないかと。これは成功した(多分最終的に)ベンチャーでも同じであろう。小生自体が関わった成功系のベンチャーでもいかに失敗を沢山してPDCAを回していたかは前にブログに書いた。 Day for failureという集まりがある。失敗を共有しようという試みであり、実に素晴らしい。 常々思っているのであるが、有名な人の成功事例やお話は聞いていて面白い。もちろん小生も聞きたい。ただ、話としては面白いかもしれないが、実際にはその裏側であった多くの失敗の話はあまりしないであろうし、新規事業や起業を行う上で参考になるのか?という観点では疑問を持ったほうが良さそうである。 プロダクトさえ良ければユーザは使うんだ!と、とある有名な米国系のベンチャー企業のCEOが日本に来て話していた。プロモーションなど必要ないのだと。結果的にどうだったかというと、別口でのヒヤリングで社内にプロモーションのビデオ部隊まで持っていた。かなりプロモーションに力を入れていたのである。特にそのCEOが悪いとは小生は思わない。勝たねばならないのだ。意図あって話すのは当然である。 小生が前にベンチャー企業の成功への道のりで、ものすごいテレアポと地道な営業だという話をしたら、その後、「やっぱりそうですよね〜」という言葉を頂いた。何か変わったこと、何かとても新しい手法で勝ったのではない。但し、成功要因が地道ではちょっと聴衆のウケも悪い。ここに問題の根源がある気がする。 何を言いたいかと言うと、話として面白いとか、刺激を受けたいとか、自分を鼓舞したいときには有名な方の成功事例を聞くのも良いであろう。しかし、実際に自分が事にあたる上では成功事例よりも失敗事例の方がきっと役に立つ。成功事例には往々にしてミラクルがあり、「真似できない」場合が多いと思うからだ。 営業資料に失敗事例を並べて営業が取れるとも思えないし、日本は失敗にも厳しい(が実際はすごい失敗している!)、キラキラした成功事例には人も集まるが地味な失敗事例には人も来ない。 しかし、ここでもう一度、原点に立ち戻ってみる。
  • 成功事例は真似できないケースが多い。(その時、その場所で、その面子だからというものがある)
  • 1個の成功の裏には9個の失敗がある(あるいはもっと!)。つまり、PDCAをいかに早く回すかが重要。どう反省したか。
  • 暗い失敗事例は共有されにくい。一方、真似が難しい成功事例はシェアされやすい。皆、ストーリに酔いやすいのだ。
これを考えると、まさに、新規事業や起業を行う人は成功事例ではなく「失敗事例に真理を見る」必要があるのではないかと強く思うところである。失敗事例を共有し合いませんか?

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