【01Blog】学生起業には大反対、大企業に行くべし!?

2014.08.07

私は学生起業には大反対です。 どのようなことをしようが個人の自由ですし、そんなのはオッサンの戯言!といわれたら「はいそうかも知れません」と答えるのも問題ないのですが、基本的にそう思ってます。もちろん、一部の根っからの起業家はこの限りではありません。一般的に、普通に良い成績を取って卒業を普通にする様な方はできるだけ企業に一度入ることをお勧めします。根っからの起業家はそもそも大学なんてアホらしくて通えませんから。真面目にやっている優秀な学生さんに起業志向(これ自体は良いと思います)が強く、学生でいきなり起業するのは国家的損失とさえ思ってしまいます。 私の根本的な考えのジャッジメントポイントは「国際競争力があるか」です。日系の企業(特に大企業)には批判が多いです。これは国内外、特に海外にいる日本人などにもボロカスに言われます。私もそれに同調している時期がありました。確かに問題はあるかも知れませんが、今は全くそうは思いません。 特に世界で戦うのであれば、日系が強い、オペレーション、当たり前のことが当たり前にできる、社会常識(常識はなんだ?はありますが、まずは道徳的に良い方向のということで)、従業員の不正が少なく非常に真面目に働くこと、後は、大きな会社がどのようなものかということを知ることは後で大きな財産になると思うのです。大きな状態を経験していないと自分が創るStartupが大きくなった時の状態が想像できないですから。日系に欠点はあるかも知れない。しかし、長期的に安定し、従業員を幸せにできる偉大な会社を創る上で学べることはとても多いと思うのです。「世界を変える事業を作りたいなら、一度、日系の大企業に行くのは極めて有効」と思うのです。その時はそう思わなくても。 そう。起業志向の方は、しっかり企業で数年学んで、その後に辞めて起業すればいいんです。 最近は変わってきましたが、日本はまだまだインターンシップが進んでおらず、アルバイトという素晴らしい人生経験の場はあるもの、実業経験が非常に学生時代は乏しい。またインターンなども責任の面が緩いですので、なかなか実業の厳しさなどは身につかないと思っております。 私自体も10年来に過去の同僚の方とお会いさせて頂き、会社に育てて頂いた感謝はいつまでも忘れません。起業サイドでは理解不能(ROIを気にするのでリターンが無いことはやらない思考になる)な、自分にリターンは無くても無形のリターンで「信念」を持って新しい事業に取り組まれている元同僚の方のお話を聞きました。この「信念」こそ我々が必要なものかも知れませんね。 よく聞くのですが、最初に入った会社はやはり特別なものでその時の気持ちがその後の社会人(実業家)の性格を創るとも言えると思います。その出発を、日本人(その国によると思いますが、他国の人の土俵で同じように戦ったら普通、勝てませんから、差別化は固有のものだと思うのです)であれば、日系企業で始めるのは決してマイナスにならないと思ってます。 私が未だに覚えているのは最初に入った研究所で「隠れてでも自分のやりたい事をやるんだ」という部長の一言であり、それ以降、この考え方は私の基本的なものの一つです。

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