欧州のイノベーション施策が熱い
フランスは少子高齢化も脱し、比較的社会主義的施策が効果を出していると思われます。ただし、イノベーションは比較的それがし易いUK(ロンドン)へという
流れもあり、一筋縄ではいかないところがあるのでしょう。そのような中で、主に、SMEs(Small and medium enterprises)やSMBs(Small and medium-sized businesses)を対象としたイノベーションクラスターである
SYSTEMATICの取組は参考になります。
2005年に設立。分野は下記。現在までに379のR&Dプロジェクト、1.97B Euroの投資がなされております。アカデミアと産業とのコラボなども推奨。かなり大掛かりな取組ですね。
- Automotive & Transportation
- Digital Trust & Security
- Open Source Software
- Smart Energy
- System Design and Development Tools
- Telecoms
- ICT & Healthcare
2012年の資料で古いものからですが(
FR-Innovation2)下記のように、各分野で産業全体で協力しながら市場全体を嵩上げしていくという活動です。日本も経産省主導で色々やっていると思いますが、大企業と中小(ベンチャー/Startupを含む)のコラボを大掛かりに進めて、投資を実施するまでは至っていないのではないかと思います。欧州の先進国ではもう一社でどうのという時代は終わり、「
産業毎の総当り戦の時代が来ている」と思います。
SYSTEMATICの2013年のプロモーションビデオがありますので参考に。フランス語ですが定量的にかなり大型(大量)のイノベーションクラスターや投資が行われていることがわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=R5vRCUTX7CA
日本も様々な取り組みがありますが、欧州は「特に先進国で途上国に押されてイノベーションが必要」「個々の国が小さい」「言語が異なる」「歴史がある(しがらみがあるとも言える)」などの関係で日本では参考になる例も多いと思います。
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