【01Blog】教育起業は自分の理想を追っているのではないか?

投稿者:Goda George
2014/08/15 19:23
教育ビジネスは自分の理想を追っているのではないか? 教育系にそんなに個人的に関わったわけではないですが、現在は、01Dojoや講演を通してお話する機会が多いのと、過去には会社の中で市場の話を社内外にしていた時もあったので、これを教育?と言えば教育とも言えます。 たまたま01Boosterの代表が教育分野にかなり強いのもあって、教育系のビジネスに触れる機会が多いのと、最近、教育系のビジネスをやりたい方と何故か立て続けに議論する機会を持ちました。 これは素人目で見ての感想です。恐縮です。 もちろんうまく行っている人はいるんでしょうが、一つ思うのは、「市場(顧客)のニーズというよりは、自分(起業家)がやりたい事を追っているのではないか?」と思うことが多いのと、どちらかというと一次問題を追っている気がしてます。例えば、ダイエットできない人が居て、一次的な問題は食べ過ぎとか間食とすると、何故間食するか?があって、その向こう側には例えば、雇用の不安とか、家族の問題とかがあったとする。更にその向こう側には社会制度の問題があったりする。この最初の間食を、または、その二次課題の家族の問題を深堀りしている気がしてます。 そうすると、個々には確かに正しいんですが、全体としては効果が薄かったりする。あるいは逆効果だったり。また、人にもよりますが、これは日本人特有な面として多様な考え方を受け入れるのが比較的苦手で、何かで議論すると「自分自身を否定された」という感情を持つ人が多いことです。特に教育系の方はこの想い入れも強い気がするんです。私は全く言い合う気はない(私にメリットも無い)ので、ついつい当たり障りの無い話に走ってしまいます。 別にモヤモヤで書きましたが、どんな素晴らしいビジネスも最初はモヤモヤしていて突っ込みどころ満載であるのと(そう仮説してます)、後は、教育系は多分、(日本だけ?)権威や信用が必要なので時間がかかり効果がでるのが(つまり、PDCA回して効果が見えるのが)比較的遅延する傾向があると思えるのです。 また、先に書いた市場ニーズよりも自分がやりたい事を追っているケースが多い気もしています。何もお金・お金と言いたいわけではないのですが、例えば、「若者はなってない!」勉強すべき。元気がない。覇気がない。というのはメディアでも取り上げられているので、こりゃいかん!と思う人も多いでしょう。しかし、実際はというと、少なくとも私の時代とは異なり、よく考える人はかなりの確率で色んなことをやっていて教育をする対象にはならないか、よほどこちら側のコンテンツが魅力的で差別化されないとウケない(あるいは、誰もが話してみたい、聞いてみたい人が居るとか)。逆に実際に問題になりそうな層はそういうモチベーションがあまりない。採用されるには?とか、ダイレクトに自分の人生に効きそうなことには興味はありますが。この場合、私としては、仮にマッタリしている層にアプローチするなら、採用から(ニーズが高い:顧客が困っていること)から入って、ビジネスの勉強をすべき(あったらいいな系:起業系ではこのあったらいいな系を基本「初度のターゲットとして」お勧めしていない)に持っていく方が結果的に良いのではないか?と思うのです。ただそうすると「いや、それは私がやりたい事ではない!」となってしまいます。僕は遠くの理想を達成するためには、現実主義者たれ!という塩野さんのお言葉が好きで、勝つためには足元にはこだわりを持たなくても良いのではないか?と思ったりします。というのは、継続持続性が無いのであれば、結局、遠くの理想を達成できないと思うからです。 社会人系の研修に関しては、ここにまとめました。一言で言えば、会社の力学の中では変革を実施することが本当のゴールであればトップを攻めるということかと。あるいは研修で終わらせるか(これはこれで良いと思います)。 上記、思うところを書きましたが、江崎玲於奈さんが講演で良いことを言っていると思います。 教育は大変大事ですが、ベンジャミン・フランクリンがいいことを言っています。「言われたことは大抵すぐ忘れる」と。皆さん、きょうの講演でどれほど忘れるか知りませんが(笑)。その次が「教えられたことならば覚えていることもあるかもしれない。しかし、自分が直接問題に巻き込まれる(involveされる)と能動的になり、そこから学ぶことができる」と。日本だけではありませんが、「学ぶ」ということ、いままでの教育は受け身型なわけです。 ということで、自分(顧客)が能動的(自分の何かにダイレクトに響くこと)ではないとなかなか教育は難しいのかと。また、教えられる側(生徒側)のニーズもありますが、かなりの場合に教える側(教師)の方がモチベーションが高いケースが教育系は多いと思え、かつ、教える側が困っている場合も多い。なので、生徒向けの話を皆さんが基本するけれども、先生側のサービスの方のニーズの方が高いと思えたりします。 その教育ビジネスに関わるステークホルダー(会社、個人・生徒、学校、教師、関連団体、教材団体などなど)を細かく見ていき、遠くの理想を見据えながら、足元はできるだけこだわりを捨てて、目の前にある困っている人のニーズを満たし、力を増していって、理想に近づけていくのが良いのかな?っと思いました。
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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