【01Blog】研修事業で起業というモデル

2014.08.25

研修事業で起業というモデルに関しての私見 最近、シニア、女性、その他も含め、研修系の方とビジネスのお話をする機会が多くありました。我々も01Dojoといういわゆる起業向けの教育とも言えるモデルを実施しているのですが、ちょっと私見として思ったことをまとめておきます。企業研修(実践型も含めて)に2つ別れるのではないか?と。かつ、最近は1と2の中間ぐらい(1.5)なのがいいんでしょうね。 1. モチベーション(素養)を上げる形 実務とは直接関係ないか、周辺の情報や教養、体験を与えるもの。生徒の対象は様々あるとは思いますが、一般の従業員、Executiveなど。例えばグロービスさんなんかはこの分野のスケールモデルの成功例ではないかと。多くの研修会社もございますね。もちろん、研修ですので、ダイレクトに実務能力が上がるか?と言われると実践には勝てないので、実践能力は実施するまではゼロはゼロのままなんですが、実施した時の素地を形作れるので成功確率もあがると思います。更に言うと、何人か良い意味での「勘違い」を起こすことにより、ある確率で行動する人間が増えるという素地を創ると思います。そういう意味では、規模化することが結果的に世界を変えるというのがこの分野かも知れません。 1.5 モデル これは最近沢山出てきていますね。より実践的な体験を持たせる物。若手を鍛えることが良いかどうか?は別にブログにしましたが、企業向けには1のモデルも1.5のモデルも若手を鍛えると離職率も上げてしまう可能性があるので注意が必要ですが、日本全体の事を考えると良い取組だと思います。1と1.5モデルは研修として企業の予算確保もされていると思いますので、キャッシュフローモデル(まずは先行投資でずっと引っ張るのではなく、まずはキャッシュが入ってくるという意味で)としては、企業向けには良いと思います。問題は、何かこれにより事業成果があり、成果報酬的な形が取れないので、どのように「スケール」させるか?ではないかと。人を増やして研修を増やす?(分野によっては教えられる人が限られるかも?)あるいは、ある分野に特化して面を広く(場合によってはグローバル)なんてのはあるのかな?っと思います。問題は確かに実践はするんですが、本当の意味では意思決定はしないので、この意思決定の部分の能力が付かないところなのかな?っと思います。 2. 実践型 これを研修と言うか分かりませんが、例えば、海外に進出させてしまうとか、新規事業を実際に創ってしまうといったものです。この場合、成果報酬で売上の数%を何年間ということは可能なので、最初に研修費+成果報酬(あるいは、Equity投下)などでインセンティブ設計がしっかりしていれば規模化するモデルです。但し、コンサルと変わらない形になったり、分野により、教えられる人が複製が可能なのか?などの問題が起こりそうです。 生徒側(研修を受ける側)から見て、1〜1.5と2の間に実務能力が実際に付くのか?という疑問は残ります。多分、2から見たら、1も1.5も実務能力の向上の観点ではほぼゼロだと思えます。但し、素地やモチベーションは上がりますので、実践者を産むという効果は大きいとは思えます。ここは難しいところですが。例えば、海外進出をする場合、文化背景などは教えられると思うのですが、教えるのが比較的難しい、宗教、安全保障、後は、袖の下、接待などは実務上非常に重要になりますが、研修でこれを教えるのは・・というところでしょうか。 一番いいのは、これらが1社ではなくてもフロー化されていて、1から入り、場合により選抜して、1.5を実施、その内、更に、社内でもいいし、社外でもいいので、選抜して(モチベーションが高いか)、2の実践型に繋げる。そして、その卒業生が増えるような形(エコスステムを形作る)が良さそうですね。1社ではできないのでもしかしたら住み分けて行くのが良いのかも知れません。 グローバル系に関しては、過去にお互いの国のことを学び合う共同大学やそれぞれの地域を学ぶ私塾もあったようですが、今はそこまで突っ込んだものは無いので、突っ込んだ部分まで行けば良いのかな?っと思います。

・・・