【01Blog】ハッカソン/アイディアソンの本質

投稿者:Suzuki Norifumi
2014/09/02 05:10
ハッカソンやアイディアソンイベントが各所で行われており、大企業でもその手法を採用するようになってきています。多様な人材を参加させることで画期的なビジネスアイディアを創出しようという試みですが、なんとなく「●●●●ソン疲れ」もでてきているようです。大したアイディアやプランが出てこないという話しも多くなっているようです。 昨日参加させていただいたNTT西日本とコトの共創ラボ主催による「オープンイノベーションフェスティバル」において、ハッカソンやアイディアソンの運営に多くの実績をお持ちのHackCampの矢吹博和氏をファシリテーターにアイディアソンを実施し、陪席させていただきました。 NTT西日本の本気度と、矢吹氏の熟練されたファシリテート、そして参加ベンチャー企業の前向きな姿勢が3つとも揃っていたので、非常に盛り上がり、有意義な事業アイディア創出の場になりました。 そこで感じたことを3つに分けて、整理整頓しておこうと思います。いつものように自分の備忘録も兼ねていますので、お許しください。 ①俯瞰編 ②大企業による活用可能性 ③ベンチャー企業(スタートアップ企業)による活用可能性 今日は、【アイディアソンを俯瞰して感じること】 ①大したアイディアは出てこない 特にその領域でビジネスアイディアを探し回っている人にとって特別目新しいアイディアは出てこない、一度はリストアップしたことがあるアイディアがほとんどだと思います。もし、目新しい情報ばかりということであれば、その人は普段あまり考えていない人だと思いますし、そういう人が多いハッカソンやアイディアソンはあまり魅力ある場ではありません。 ②アイディア自体はやはり二束三文 アイディアを人に取られまいかとあまりアイディアを出さない人や神経質になる人がいますが、上記①の通り、そのアイディアは多くの人が検討し尽している場合が多いので意味がありません。結局、覚悟を決めて実行することに意義があるので、アイディアだけでは無価値です。大企業になるとますますその傾向が強くなるのですが、それは大企業編で整理したいと思います。 ③とはいえ多様なアイディアをスキャンできるのは意義ある 上記①②とはいえ、世の中的に多くの人が考えていることを実感することは重要ですし、それがどの程度の規模なのか知るのは有意義だと思います。やっぱり、このアイディアはみんな注目しているんだなぁと感じれることでも意味あるかと。 ④スピード感 だいたいアイディア出しは悶々としますし、思考が止まったりしがちなので、緩急つけてスピード感があると、その日の満足度は高まります。昨日の矢吹氏のファシリテーションはその辺が極めて秀逸で、あっという間の4時間でした。とはいえ、少し思うのは普段からアイディアの引き出し溜め込んでいる人だといいのですが、その習慣を持っていない人であればこのスピード感にはついていけないかと思います。なので、大企業でオペレーションを担っていて、日常的に新しいことを考える習慣がない人がいるとついていけないことがあるようです。 ⑤盛り上がりは人材(ファシリテータ、参加者)次第 結局、ハッカソンもアイディアソンも参加者次第かと感じた次第です。参加者の思考レベルが深かれば深いほど、参加者同士の気づきが多くなり、満足度が高くなる。その効果は相互に働くため、全体的にそういう人が参加していないといいイベントにはならないと思います。いいアイディアを出せる人は、いい情報をインプットできている人であり、そのインプットの源泉である人的ネットワークを有している人です。となると、そういう人は実は特定少数に限られているともいえます。 ⑥思考のステージにより参加者の満足度が異なる これからアイディア出しのステージに行く人と、アイディアを出し終わってそのアイディアをモデル化しようとしているフェーズの人では期待しているものが相当違うようです。これからアイディア出しをした人に思考のフレームを要求すれば発想が広がりませんし、すでにアイディアの拡散は終了し、モデル固めをした人にはフレームをはめることも有効になると思いますので、参加者属性を考えてプログラム展開しなければいけないと感じました。 ⑦ネットワーキングの場としては有用 アイディアが人依存であれば、いかに感度の高い人に会える偶発性を高めておくかということがイベントでは大事かなとも思いますし、その感度が高い人があつまるインセンティブ設計が必要かと思います。設計というか、どう口説くかということかもしれませんが。 ⑧アイディアの帰属 特に大企業が絡むとデリケートになるのですが、大企業がベンチャー企業からアイディアだけを拝借するというような雰囲気になったら一発アウトかと思います。そのような大企業主催のイベントにはベンチャー企業は参加する気になれません。アイディアは口頭レベルであれば共有財産で、実行してはじめて価値を生むので、実行する人に帰属すればいいかと思います。そのための設計は大企業編で触れようかと思います。 いきつくところ、●●●●ソンは、人材発掘の場、特に実行できる人材の発掘の場であるかと思う月曜日の夜@スターバックス神谷町店でございます。 いつものように自分のための備忘録的なまとめですので、乱文失礼します。
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Suzuki Norifumi
代表取締役CEO 01Booster Inc.

大学卒業後、ゼネコン主計部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ入社、管理部門を統括するコーポレート管理室長。東証マザース上場、東証1部指定替えプロジェクトメンバー。その後、エムアウトにおいて教育事業「キッズベースキャンプ」を創業するとともに、兼務で新規事業開発シニアディレクターを歴任。同事業を東急電鉄に売却するとともにその後3年間のPMIを経て、同社取締役退任後、事業創造アクセラレーター株式会社ゼロワンブースターを創業し、起業家支援、企業向け新規事業開発支援事業を展開。日本を事業創造できる国にして世界を変えるために事業創造プラットフォーム構想を推進している。

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