【01Blog】なぜ日系企業は自社という殻に閉じこもりたがるのか?

2014.09.12

あえて「日系」の中堅〜大企業とします。 もちろん、全部ではないんです。中には外部と連携して国家レベルの施策を打とうとしている人たちも中堅企業に居ます。私が思うに、二代目・三代目の中堅の社長に多いですね。このようなビックな人は。しかしながら、大企業側には自社でやたらとやりたがる人が多い。また、明らかに自分たちだけでやっているのに、外と組んでいると悪気なく勘違いしているケースも散見されます。 私も過去に非常に大手の北欧のベンダー(先方はグローバル)と色々アライアンスを実施したり、北米の半導体ベンダーとアライアンスをしたりしました。もちろん、人によりやり方の問題もありますのでなんとも言えませんが、私が感じたのがとにかく日系側が主導権をひたすら取りたがることです。 もちろん、人にあれこれ言われたいとは特に日系に限らず思わないでしょう。できれば自分ででしょう。ただ、もしもそれで全体としてのビジネスが大きくなるのであれば戦略的にアライアンスや外部リソースを活用するのが良いとは思えるのです。特に海外の場合は1社での単独飛行(業態や何をしたいかによりますが)は極めて危険です。相手は国家で来るのに、流石に日本のトップクラスの企業ではない限りはできるだけ色々な人を巻き込む必要がある。全部で勝てばいいんです。 特に経営者に多いですね。とにかく内部で実施したい方。ものにもよります。但し、個人的にはグローバルな状況を本当にお知りになっているのか?と思います。つまり、危機意識の問題ではないか?と思うのです。世界の大手企業が新規事業を外出し(ではないですね。自分のエコシステムを使って、全体で市場全体を盛り上げ、総勝ちにする手法)を取ってきています。 今一度、世界の流れを見て、自社の立ち位置を見ると。本当の競合は日本にある同業でしょうか?そうではないと思うのです。もう一度、自分たちの立ち位置を見極めるべきです。全てを社外と組んでという意味ではなく、戦略的なもの(イノベーティブな新規事業やグローバル戦略)はできるだけ自分の力にレバレッジをかける必要があります。 「その村なりの共同体ができあがって、他の村から干渉を受けることを排除する伝統に立っている」 と新しい市場のつくりかたで書かれていますが、日本の伝統は素晴らしい。しかし、グローバルな戦いの中では個別社で分散しては勝てない。今一度、歴史を思い起こして頂きたい。狭くは社外、広くは世界に多くの友達を持たなければ、70年前に何が起きたかを。

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