【01Blog】大企業の技術者がリストラされたら気をつけること(2)

投稿者:Goda George
2014/09/15 22:14
大企業という幻想と技術者としてのプライドを捨てる日 今の方々はずっとまともだと思いますが、転職よりも何よりも自分が技術者としてのプライドを捨てるのにかかったのは実に10年以上に及びます。大企業という幻想を捨てるのはもう少し簡単だったかも知れません。(前回分) 先日、某中小企業さんにお邪魔しました。今後、大企業で厳しいリストラが続くから人が出てきますし、という話をしました。もちろん、まともな方も居ると思います。それはその中小企業の社長さんも分かってはいると思います。また、大企業は給料水準が極めて高い。私は給料が高い事自体は特に問題に思いませんが「水準」が高いことが問題だと思えるのです。人によってはもっともらうべきだし、人によってはもらいすぎだということだと思います。さて、論点はもう一個。 あまりにも大企業出身の人は、1つのことしかできない。 ということを問題にされておりました。当然細分化されてますから。研究室の大学教授の言葉を思い出します。「お前らは会社の歯車になんかなれないよ。分子か原子が良い所だ!」と。 正直厳しい。もう一回言いますが、厳しい。再度言いますが厳しい。 前回記載しましたが、会社の研究所で成績が上位5%の人が別の会社の関連部門(業界は異なりますが)の面接さえ受けさせてもらえないんです。それぐらい社会の風は冷たい。一度入ってしまうと、会社は従業員を過剰に守りすぎではないか?とも思えます。 私がこれはもうダメだと思ったのは、会社の業績が思わしく無い(ものすごい早期退職、リストラ、受注低迷)の中で本来なら給料カットの中で、 私のボーナスが最高を記録した。 時です。未だに最初いた部門は残ってますので、私の判断が良かったか悪かったかは分かりません。1つ言えるとすれば、その時に自分の生存本能が強い危機感を感じたということです。人によっては、ちゃんと人事制度を守る良い会社だと思う人も居るでしょう。 このままでは俺はダメになる。 っと。その後、競合のこれも大企業と部門統合の発表がされました。インサイダーの問題があるので、従業員に発表されるのは新聞での公表の後になりました。これ自体は特に良いとも悪いとも言えないでしょう。私がもう一回感じたのは会社は営利団体ということです。部長系で逃げられそうな人は大学に逃げました(これを悪いとは思ってません)。 1つ思うのは、もしかしたら日本人のメンタリティーかも知れません。中小いじめとか、色々言います。某自動車を辞めた人が言ってました。中小切りとか色々言うけれども、それでも大企業側はかなり頑張ったんだと。大企業にも色んな人が居ますので、自己保身の方も居るでしょう。社員のために戦った人も居るでしょう。 日本は母性社会です。学校の先生は色々手厚く面倒を見てくれる。我々、従業員が1つ思わなければ、 会社は母親ではない。 という当たり前の事に思えるのです。あくまで他人の集まりなんです。かなりそれでも従業員を考えて行動した人たちが居ると思えるのです。その後、日本国内で大玉砕した私は、海外市場への道を模索します。とはいえ、社外に出るには研究所(+設計)の技術者としての経験しかない。技術偏重であり、技術神話の神の国の住民だった私は、もう少し市場やマーケティングの事を知らねばならないと思いました。競合との統合過程には非常に興味がありましたが、大手企業で見られる「社内公募」の制度を使い、家電部門への異動を試みました。 他の会社の社内公募は知りませんが、総合電機メーカであれば、他事業部への異動は極端に言えば、転職に近いぐらいの違いが有ります。但し、給料体系を含め全てそのまま移行されますので、個人的には余り使うべきものではない、1つの劇薬のようなものだと思います。 特に悪い会社でも無い。一度、その制度を使うことを試みました。運良く、家電部門で採用されましたが、そこで後に聞いたのが「リストラ部門やリストラ可能性が高い部門が多く、あまりにも切羽詰まった感じで来られるとちょっと受け入れがたいんだよね」と採用に立ち会った人がおっしゃってました。 2年ぐらい海外系を学んで、転職しようと思い、部門の異動をしました。驚いた人、色々居ました。1つ思ったのは当たり前ですが、皆さん「自分の」都合で考える事です。この時が初めて社会(今思えば単に一企業の分子が少し異動したに過ぎませんが)に逆らいました。引かれたレールを降りるのであるから、僕はもうこの会社ではダメだろうな。。と思いました。 次回につづく。(前回分
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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