日本に必要なことと01Boosterの使命は何か ジャック・アタリ氏の書籍があります。21世紀の歴史。2008年（2009年の13版）のものです。もちろん、どの著者においても思想がありますので、本の内容に関して必ずしも同意できるわけではありませんが（一般論として）、長い歴史をベースに事象を本人の解釈として述べておりますので、なかなか遠大でいくつか参考になる部分があります。それをベースに少し考えてみますと、 日本が中心都市になれなかった理由で、①官僚主義の問題、②海洋での影響力、③クリエイター階級（優秀外国人材の受け入れ）の育成の３つが挙げられております。逆にこれらが良かったとも言えるのでしょうが、01Boosterとしてできる世界観は、 ①民間での成功事例を創る これは、確かに行政主導ではうまくいかない部分も多い（何故なら行政の方は新規事業の実務経験が無いか極めて少ない）ですが、安易に行政や官僚批判をしても何にもなりません。薄給の元、真面目に昼夜頑張っておられる方も沢山いらっしゃる。結果的に取組を大きくするのは行政ですので、民間で成功事例を創り、行政と組んでいく。要は大企業とスタートアップで組むようなものです。大企業が行政であれば我々はスタートアップです。実際に経産省の新規事業目利き・育成人材などを含め交流を深めております。これ以外にも色々ディスカッションしております。 ②海洋での影響力 01Booster2.0では国内BtoBアクセラレータ（大企業と組み、テーマを選定、スタートアップを支援して、大企業のためではなく、共に大型の新規事業を産んでいく事を目標とした活動です。大企業とスタートアップの単純な組み合わせはうまく行きませんので、01Boosterがサポートします）を形にしますが、01Booster3.0では当然グローバルです。アジア（広くは中東、一部EUまで）に新規ビジネスで協力的なネットワークを構築する方向性を持っております。 ③クリエイター階級 これも同じように考えており、01Boosterは最初は起点が日本なので日本人がターゲットになりますが、特に国籍にこだわりません。私としては日本人の良さ（和を重んじる、チームの能力の最大化を図るなどの特性）がチームに混ざっていると良いと思ってます。日本人のクリエイターは独創性がありますので、グローバルなタレントと交流することでその能力を最大化し、周りにも良い影響を与えると思います。 次に、日本に必要な十か条（短縮してます） 1. 中国からベトナムまでの間に調和の環境を創る 2. 日本国内の共同体意識 3. 自由な独創性の育成 4. 巨大な港湾と金融都市 5. 日本企業の収益性の改善 6. 労働市場の柔軟性 7. 移民の受け入れ（さもなければ出生率改善） 8. 市民に対して新しい知識を公平に 9. 未来のテクノロジーを習得 10. 地政学を考慮。同盟関係を これらを01Boosterの文脈で全部語るのは難しいですが、1.は前記の通り、01Booster3.0で対応、2.は地方へのリーチは常々図ってます。日本はこの期に及んで、未だに、産業、地域がバラバラで極めて非効率ですので。3.は01Dojo、アクセラレータで思考を広げるしかないですね。日本人はやたらとできることで話しますのでスケールが小さい。4.はやれることがわかりません。5.に関しては企業の新規事業をオープン化することで、この部分に関してはかなりROIを良く出来ると思います。6.はベンチャーを含め、人材の交流や実際に留学（ベンチャー留学）などで対応します。7.これ自体をやるわけではありませんが、国際人材は活用する方向性で活動してます。8.はまだまだショボイですができるだけ正確な情報発信を。9. 元々、私、R&DとR&Dのマーケティングですので、R&Dやハイテク方向に舵を切ります。10.は01Booster3.0で新規事業領域で対応。 日本とアジア、世界の未来に01Boosterは貢献できるように尽力していきます。

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