【01Blog】スタートアップは戦略的に大企業を活用すべし!

投稿者:Goda George
2014/09/27 18:30
スタートアップの大企業活用力(外部リソース活用力)。これが必要だ。 スタートアップに求められるのは大企業リテラシー(大企業の仕組みを理解する)だと思います。日系の大企業が遅い!。意思決定が複雑。これだから日本は駄目だ!なんたることだー!という人に言いたいですが、日本に限らずグローバル企業の意思決定は国際的に散らばっているので、ドラクエやってるようなものですよと。どこの国の誰が意思決定権者で、、なんて米国の企業の中の意思決定マトリクスを創ったのを思い出します。 いくつかの大手企業主導のインキュベーションやアクセラレータの話を聞きますが、見た目はともかく、内情は相当厳しい。それは当たり前ですね。 そもそも、スタートアップ自身が大企業を活用する能力があるのか?自分達が達成したいものはなんなのか?そもそも10億クラスのビジネスを狙うのでは大企業にとって下請けにしかなれないのではないか?大企業といえども一企業。それを凌駕するような世界観を持っているのか? 池袋のふくろう 大企業の意思決定は日本に限らず複雑&煩雑。グローバル企業ならおよそ地域統括(その国)の軸とサービス・製品ベースの軸があるので、Matrix組織(その地域のトップの影響と、属する事業部の意思決定:例は例えばインドネシア支社長の意向と複数事業部があるならグローバルに広がる事業部の意思決定の流れが交差する)になっているから、非常に複雑。特にトップダウン型の大陸型(米国、中国など)では担当ベースと話してもあまり意味が無い(それは私は違うと向こうが言ってくるでしょうが)。日本は海外と少し異なるのは集団や地位に寄った権威主義が強めなのと実績主義(といいつつ、海外もそう思いますけども)というところでしょうか。日系企業が遅いのは事実ですが、世界で特別ではないということかと。 さて、社会的立場に依らずに起業する日本のスタートアップは貧乏なので、武器は二つ。「頭脳」と「行動力」。 特に大企業の場合は新規事業は変革モード(何も無いところからスクラッチ、つまり、何も無い画用紙に絵を書く、で出来る人を集めてチームアップするのではなく、既存の事業体とのシナジー、つまり、他の事業への良い影響があるか?を考慮しながら、そもそも専門家ではない人で新規事業を実施する。また、多くの場合、人間の性として何も変えたくない人が大半)ですので、社内政治が殆どになると思います。下記のようによほど会社が傾くような失敗でも起きない限りは変化を嫌う人の方が優勢です。 失敗は現実認識を正確に行う事を助け、変化を嫌う人の抵抗を弱める可能性が高い。by ルトワック 簡単にいえば、大企業はスタートアップのために存在するわけでもないし、先生でも無ければ親でもない。一つ思うのは、日本人は何かやってもらうことに対してあまりリテラシー(感覚)が高くないですね。つまり、やってもらえて当たり前と思うところがある。大企業がスタートアップのために何もしてくれない方が普通です(もちろん、個人ベースでは異なりますし、特に日系は顔を見合うと助け合いの精神が生まれる特徴がありますが)。 スタートアップが一体なんの価値提供をできるのか? また「素晴らしいでは足りない」んです。相手を凌駕できるのか? これらを認識した上で、大企業に認められたり、売り込んだりという商業ベースの低い次元の話ではなく、どうやって大企業を活用して自分たちのビジネス、あるいは創りたい世界観(ストーリ)を達成するのか?そのために、大企業の担当者、社長、その他関係者が何を望んでいるのか?自分たちは単純に売り込むのではなく、その会社にどんな価値提供ができ、どんな世界観を一緒に創って行けるのか。 江ノ島からの眺望 思い出します。確かにそうだったのでしょうが、中小の切り捨てという話に対し、自動車メーカの退職者が「それでも大企業はなんとかしようと(仮に担当ベースだとしても)頑張ったと」といったこと。 誰も自分たちのために生きてくれるわけではない。今一度、大企業は分かってくれないという小さな感情論を捨てて、より大きな世界観を持って、大企業へのリテラシーを養って(という意味では大半の学生起業はやはりイケてない)、大企業をうまく活用し、スタートアップの方々は世界を変えていただきたいと思います。 私たちはこの世界に凹みをいれてやろうと思ってここにいるんだ。そうでないなら、なんでそもそもここにいる必要があるんだい? http://en.wikipedia.org/wiki/Steve_Jobs エネルギー自給率5%、食料自給率40%、情報産業ではコアの部分をほぼ欧米に依存、セキュリティも厳しい。世界経済を牽引するアジアの中にありながら起業活動率世界最低の極東の島国より。
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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