【01Blog】地域活性化に必要なことは視座の高さではないであろうか

2014.10.22

地域活性化のためには視座の高さを日本またはアジアに格上げして共感を得る必要があると思う。 地域活性化においての話が色々ありますが、私が問題だなぁと感じるのは意識が分散しているということにあります。イギリス人にも指摘されましたが、日本人は郷土愛が強い傾向があります。私は親が北海道出身であり、新興の時代に千葉に出てきたので、地元愛というものはあまりありません。なので、本質的な部分がわからないところもあるのですが、傍から見ているとそう思います。もちろん、郷土愛自体が悪いわけではありません。 01Booster松下村塾 例えば、千葉市の振興を考えたとします。これを京都の人や大阪の人に言っても正直良くわからないと思います。廃校利用などもそこら中がここに来て欲しいというのは分からなくも無いのですが、日本自体の人口が伸びているわけではありませんし、ゼロサムゲームのような気がしております(どこかが伸びればどこかが沈む)。下図はHigh-contextとLow Context文化(高・低文脈文化)の対比です。Highコンテキストの方が比較的言語でしっかり伝える必要があり、一方、Lowの方は比較的共通項が多く、ニュアンス的な感じで気持ちを伝える傾向と思って頂ければよいかと。このような差が各国にあるため、文化的な摩擦を生じる例です。日本のところを見てみると、地方の場合はより、Low Contextの状態だと思えます。なので、一地域の振興は他の人にとっては文脈上わかりづらく、共感を呼びづらいところです。このため、例えば、「千葉市」ではなく、「関東」あるいは「日本」に格上げしないと共感を呼ぶ人数が少なくなり、大きな力になりずらいと思えます。 01Booster ジョブスの「逆境のプレゼン」を見ていただくと、マイクロソフトとの関係に関して、競合ではなく、二社(当時のPCのOSのシェア100%)でコンピュータ産業を振興していくということに世界観を上げております。これは強い共感を呼んでいます(3分目ぐらいから)。 https://www.youtube.com/watch?v=NeWpAzfN_Ec この共感が重要だと思うのです。 特定の地域の振興を図るのは重要かも知れませんが、あくまでそこに想い入れのある人の話であり、特に日本のように経済停滞する国ではもっと世界観を高く、例えば「地域を活性化して、他の地域に輸出し、日本全体を活性化するモデルケースとなる」というような視座の高い世界観であれば日本の方であれば多かれ少なかれ、同じように危機感を持っていると思いますので、共感を呼べると思うのです。 是非、視座を一地域ではなく、関東や近畿、日本まで広げて頂き、欲を言えばアジアの発展まで世界観を広げて(かつ、想定して)行くことが最終的にその地域の発展に繋がるのではないか?と思います。

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