【01Blog】競合とは誰なのか?

2015.01.22

競合とは誰なのか?これも難しい議論です 森永製菓さんとの取り組みの森永アクセラレーターの事前セミナーの募集が開始されましたが(2015年1月現在)、新規事業において競合は一体誰なのか?も難しい議論です。これは良い!と思ったら思わぬ競合が現れるモデルですね。特に企業の新規事業では問題があります。新しいことをやると、それは新しい市場に参入する事となり、そこには今まで闘ったことの無い新しい競合が存在するからです。一般的には、その新しい分野に強い既存の競合に分があります。 5F分析という考え方があります。MBAのマーケティングの市場分析で最初に出てくるのでご存知の方も多いでしょう。 5f_analysis_image http://www.nsspirit-cashf.com/logical/5_force.html 一般的に、業界内での競合というのは目が行くのですが、それ以外の関係者は目が行かないので、このフレームワークは良く出来ていると思います。また、特にIT系に関しては、国境を比較的簡単に飛び越えますので、海外に強い競合がいる場合があります。いわゆる「黒船」ですね。また、多くの製造業ではコストの安い海外が実際の競合になります。 全てを想定できるわけではありませんが、重要なのは下記です。前者は競合は止まっていないということですね。必ず何か仕掛けてきます。一方、多くの場合「競合が止まっていることを前提にビジネスプランが組まれる」ケースが多いです。これはおかしいですね。
  • 競合は止まっていない
  • 想定範囲外の競合が現れる
もう一つが想定外の競合です。一般的に、全くホワイトスペース・ブルーオーシャンの市場というのは珍しく、何がしかのプレーヤーが居るのが普通です。このため、特にリソースのある大型の競合にはスピードで勝つしかありません。次に想定外の競合が問題になります。これは「規制」だったり違う形をした場合もありますね。プラットフォーマーに手を出す(わかり易い例ではアプリマーケットなど)場合にはこの「規制」の問題はとても大きいです。もっと大きくいえば景気変動や為替もあり得ます。ワーストケースを想定した対策は必要でしょう。 万全の構えはできないにしろ、様々な「競合」「障害」を想定して、ワーストケースシナリオ(プランB)を練っておくのは必要な行為だと思います。勝つのも重要ですが、負けないというのも重要であるからです。

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