【01Blog】インバウンド観光における統計情報に関して

2015.02.05

インバウンド観光に関しての統計情報に関して簡単にまとめておきます。 外国人のインバウンドの観光に関しては色々なデータがございますが、ここで少しまとめてみます。 1. 国別の旅行における消費単価に関して 様々な統計がございますが、観光庁の資料を参考にまとめてみます。まずは個人の消費に関してです。下図は上に行くほど国の間の距離が遠く、下に行くほど近いという形です。分かるのは下記です。
  • 距離が遠いほど宿泊費の出費が多い(宿泊日数が多いと予測)。
  • ヨーロッパ系は飲食系の出費が多め(日本の食への興味が高い可能性があり)。
  • 買い物は豊かになった新興国(中国・ロシア)などが多い。逆に欧米は少ない。
  • 東南アジア系は比較的多くの買い物をする。
01Booster  2. 各国の観光客数に関して そもそも、観光客の日本に来る総数を議論するデータが多いですが、各国には人口があり、その人口の何%が来ているかという考え方が必要です。下図は訪日観光客の対人口比と距離の関係です。左に行くほど距離が近く、右に行くほど距離の遠い国です。近い国の方が日本に来やすいでしょうし、先進国の方が来やすいとなるでしょう。
  • 台湾・香港の集客はかなり上手く行っているが今後そこまで伸びないかも知れない。
  • 中国の集客は成功しているとはいえない(タイと同程度の所得)。
  • 欧州に関しては十分集客ができていない。
  • 東南アジアは伸びしろが大きい。
01Booster 次に人口比での増加率です。ながら伸びという感じなので、特にどこかというわけではないのですが、中国は人口比でそもそもの集客数が少ないので、正確なデータではないとすると、東南アジアの新興国の伸びが大きいというところです。 01Booster 念のため2013⇒2014の伸び数の絶対値を下図で示します。 01Booster 3. まとめ 何を狙うかによりますが、下記にまとめます。
  • 中国からの観光客が人口比率&距離で考えると実は非常に少ない。
  • 中国を除けば、観光客の総数を増やす場合は、欧州・東南アジアが主なターゲットとなる。特に欧州への集客はかなり問題がある。
  • レストランは主に欧米・オセアニア系の観光客を伸ばすと効果がある。
  • 買い物に関しては東南アジアからの観光客がターゲットとなる。

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