【01Blog】学研アクセラレーターの衝撃

投稿者:Suzuki Norifumi
2015/02/11 18:53
USのTechstarsの大企業モデルを素直にジャパナイズしているモデルとしては日本初であろう学研アクセラレーター(http://www.gakken.co.jp/accelerator/)。その前半プロセスが終了し、選抜5チームが決定しました。日本初の試みでもあり、Techstarsモデルをそのまま日本に移植しても上手くいかないことは初めから分かっていたため相当日本仕様にしています。01Boosterとしても未知の領域も多く、走りながらPDCAサイクルを高速回転させ、検証と改善を繰り返しています。回り道もあり、走りながらアジャストしていますが、それを気合/気力が遥かに上回っています(学研様も01Boosterも)。日本での大企業×ベンチャー企業のアクセラレーションプログラムの最適モデルを確立したい、そして、何よりも参画メンバーがこのプロセスを本当に楽しんでいます(苦しいことが楽しいと思えるメンバーばかりです(^-^))。 少しこの時点で前半戦を振り返り、いつものようにメモを残したいと思います。 ①参加者の熱量が半端ない 今回アクセラレーションプログラムの前半戦はとにかく教育にイノベーションを持ち込みたい人達との交流を意識して設計しました。参加者のユニーク数で約250人、交流会延べ参加数は約400人(登録ベース)もの方々に参加いただきました。みなさん、本当に志高い方ばかりで、本当に教育にイノベーションは起こると確信しました。総応募数111件のうち、最終プログラムにご参加いただけるチームが5チームという少ない数なので選考は大変苦慮しました。要は共創させていただけそうなチームはそれ以上あったからです。ですので、同交流会およびコンテストにご参加いただいたみなさまには本当に感謝しています。最終5チームに選ばれなかったとしても、それは決してチームやビジネスプランの巧拙の問題ではないということはお伝えします。ずばりご縁や運、タイミングの要素は大きいです。ですので、01Boosterとしては5チームに限らず、今後もみなさまとご一緒したいと思っています。実際、最終5チーム以外と学研様との連携の動きが複数動いています。 ②学研様カタリストが機能している スコットDアンソニーがハーバードビジネスレビュー(2013年8月号http://www.dhbr.net/articles/-/1934)で次の時代は再び大企業がスタートアップイノベーションを牽引すると言っています。そして、その中心が社内でアントレプレナーシップをもって社外の起業家との架け橋になり、触媒となる、まさにカタリストだと言っています。我々もその役割の重要性を痛感いたしました。今回の学研様も社内にカタリストチームが存在しており、その方々が社内のしがらみをすべて調整してくださっています。01Boosterは全員が大企業経験者なのでその大変さがすごく理解できます。カタリストの存在なくして、アクセラレーションプログラムは成り立ちません。(形式上実施できても、カタリストが機能しなくては成果は上げられません。) ③選抜5チームの実行力 さて、公募要綱でもお伝えしておりましたが、審査基準で最も重要視していたのが「実行力」です。決して予定調和的な審査をせず、少数意見を重視する、一隅を照らしたい。個人的にはそのような姿勢で臨みました。社内外の審査員のみなさまは見た目のプレゼン力だけではなく、実質的な実行力を見事に評価されていました。やはり大企業の幹部の皆様は目利き力の高さを実感しました(やはり、日本の大企業の方々は優秀です)。共通点としては学研アクセラレーターに参加しようが参加しまいがこの事業を市場に社会に届けるんだという迸る情熱とでもいうのでしょうか。それらが臨界値を超えています。 ④非破壊的イノベーション これも結構多くの方にご指摘いただいていたのですが、「破壊的」イノベーションではないですよね、と。確かに今回の5チームは結構オーソドックスで堅実な事業が多かったと思います。それは初めての試みであり、リスクを取りきれていないということも否定できません。今回の審査基準を「チーム力」や「実行力」にウェイトを置いた結果かとも思っています。また、もともと01Boosterの中では「アイディアよりも実行に価値がある」みたいな考えが強いため、ある意味既定路線ではあるかとは思ってます。 『アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない』ジェームズ・W・ヤング 奇抜なアイディアを追い求め、そして奇を衒い実行できないよりは、シンプルなアイディアでも「破壊的実行力」がある方がよっぽど事業が生まれるとも思っています。ただし、本当にスケールの大きなアイディアは普通の人には理解できないのかもしれませんね。01Boosterの目利き力をもっと上げなくてはいけませんね。でも5チームはすごいですよ。 さて、学研アクセラレーターは後半戦です。というかアクセラレーションプログラムのボディは後半です。本来、Techstarsモデルは前半戦はありませんので、ここからが本番ですね。そして、我々は分っています。アクセラレーションプログラムのゴールはもっと先にあることを。そしてもっと大きいことを。引き続き学研アクセラレーターにご期待ください。日本を事業創造できる国にして世界を変えるために、そのエッセンスは機会をみて共有させていただきます。
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Suzuki Norifumi
代表取締役CEO 01Booster Inc.

大学卒業後、ゼネコン主計部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ入社、管理部門を統括するコーポレート管理室長。東証マザース上場、東証1部指定替えプロジェクトメンバー。その後、エムアウトにおいて教育事業「キッズベースキャンプ」を創業するとともに、兼務で新規事業開発シニアディレクターを歴任。同事業を東急電鉄に売却するとともにその後3年間のPMIを経て、同社取締役退任後、事業創造アクセラレーター株式会社ゼロワンブースターを創業し、起業家支援、企業向け新規事業開発支援事業を展開。日本を事業創造できる国にして世界を変えるために事業創造プラットフォーム構想を推進している。

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