【01Blog】大きな事業を狙う起業は究極の社会的起業ではないか?

投稿者:Goda George
2015/07/05 01:24

起業のメリットをまとめてみます。

起業にも3つのカテゴリーがあると思います。01Boosterがいうところの起業は「グローバル事業機会型」です。ここでいう起業はこの大型のビジネスを狙う場合をターゲットにしています。これはどの形が良い悪いという議論をしておらず、日本に必要なのがこの形態という意味です。

起業のススメというエントリーで日本の起業活動とリスクマネーに関して世界的に低調であることを書きました。私は人はすごくインセンティブ(お金だけではなく)に忠実に動くということを感じています。また、起業そのものが本人の資質にかなり(殆どと言っても良いかも知れません)依存するので、必ずしも全員がその資質を持っているとも思ってませんので、全員が起業に向かう必要は無いと思いますが、直接的・間接的にそれをサポートする気運は必要だとは思います。

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起業のデメリットといえば、当然失敗もあり得るし、借金やらなんやらというのも確かにあり得るのですが、

  • 失敗に関しては日本人は過度に気にしすぎ。というより、失敗=成功モデルを見つける「過程」なので「いわゆる失敗というものがそもそも存在しない」ということ。なので、失敗というものがそもそも「チャレンジをやめてしまう」ということにしか定義されないとも思えます。もちろん、キャッシュが尽きて続けられないというの慎重になる必要がありますが。
  • これは当初私もそう思ってましたが、借金というと、今は日本の資金調達が非常に多様性を持って来ていますで、またひと味違うかと。
  • 収入は確かに不安定になりますね。リスク許容度は考えるべきですね。

 

一方で、デメリット(特に日本が?)会社の社会的信用度というのは私個人としてはかなり大きかったと思います。クレジットカード、家を借りるなどもありますが、大手企業の信用度は凄いので、特に大手出身はその自己の格上げ度に後で驚くのではないでしょうか?

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では、メリットは無いのか?少なくとも現状の日本の起業が低調なのはメリット・ベネフィットが少ないから(少ないと思われているから)でしょう。ロールモデルも少ないので、当然、それをリアルに想像し、追いかける人も少なくなりますね。下記にメリットをまとめてみましょう。

1. 金銭的なメリット

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イスラエルから帰国していた安藤さんに起業大国のイスラエルの話を聞くと、一つは金銭的な話があります。イスラエルではライフコストが高く、賃金がそもそもそこまで高くない。となると、起業して会社売却などの創業者利益を得られないとなかなか小金持ちレベルの生活ができないというのもあります。もちろん、イスラエルの人が全てそうではないでしょうが、大きな問題です。

しかしながら、金銭的メリットは大きい可能性があるものの、武士道がある程度浸透している日本では金銭的な話だけではなかなか心が動かないところもあるでしょうね(特に大手企業の給与水準と福利厚生はとても良いので)。

2. 世界を変えられる可能性がある。究極の社会的起業

私的にはこれが一番大きいと思います。日本にはロールモデルが少ないんです。東京と大阪で起業数はもしかしたら大差無いかも知れませんが、それに対し、どうしても、大阪は受託型・商売型(小規模、中小型)が多くなります。これは東京では少なからずの成功例があるからでしょう。

もし私たちが空想家のようだと言われるならば、救いがたい理想主義者だと言われるならば、できもしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう。「その通りだ」と。

Che_Guevara_June_2,_1959https://en.wikipedia.org/wiki/Che_Guevara

実は偉大な社会的責任を考慮した起業家としてドラッガーにも認められた渋沢栄一の言葉が起業の社会性をうたっています。起業の真の姿はなんと日本にあったのです。

余はいかなる事業を起こすにあたっても、利益を本位に考えることはせぬ。この事業は起こさねばならず、かの事業は盛んにせねばならずと思えば、それを起こし、関与し、あるいはその株式を所有することにする。

Eiichi_Shibusawa_younghttps://ja.wikipedia.org/wiki/渋沢栄一

世界を動かしているのは大きな企業だと思います。しかし、そこに一石を投じられるのはStartupとなります。大きな経済の中ではそれはさざなみに過ぎなくても、少なくとも世界を揺らすことが可能です。

3. 定年が無くなるのと転職の年齢制限が取れる

これは結構大きなメリットだと思います。当然会社員で居るとスペシッフィックスキル(その会社で有効なスキル、人脈とか)とポータブルスキル(どの会社でも有効なスキル)でスペシフィックスキルの比重が大きくなります。人脈も秘匿の関係でかなり限られるでしょう。仮に事業がうまく行かなくても転職は楽です。また、今後は会社も起業経験者を徴用するでしょう。

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4. 想像しない職種が舞い込む

ある程度成功を納めると、想像しない職種が来ます。これも面白いですね。経営系は特殊業務(技能)ですので、是非、新しい世界を見られて下さい。

5. 市場に集中できる

もちろん、悩みは尽きません。しかし、種類は会社員と大きく異なりますね。社内政治バランス(それすら市場なので)を考えて、明らかに経済的・社会的に貢献しないような事をする必要はありません。大手企業では余裕がありますので、これが可能です。何を良しとするかは個人の価値観になりますが。市場に集中し、どうやったら勝てるか?を毎日考え続けることほど(その時は悩んでいたとしても)Excitingで後から見たらキラキラしている時の過ごし方は無いのではないでしょうか。

では、シンガポールという国を起業した「稀代の起業家」であるリーカン・ユー氏の言葉を最後に。

わが国は、このように小さくて資源が何もないんです。ですから外国からきていただいたり、工業国家になる以外に生きていく道がなかったんです。資源が何もないことが、ここまできた秘密なんです。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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