【01Blog】家族型からイノベーションを考える

2015.09.29

イノベーションを巡る直系家族型の日本(ドイツ)と絶対核家族型の米英との違い。

なかなかいわゆる欧米(この場合、米国を指す場合が多いが)のイノベーションや事業創造が日本には転化しづらいということを感じています。その一つの理由は大きくは東洋哲学と西洋哲学の違いなどもあると思います。

エマニュエル・トッドさんの本を数冊読む機会があり、「家族型」という一つの文化的な家族の分類方法があることを知る機会がありました。この分類が英米と日本の違いを考える上では結構な参考になったので、少しメモとしてまとめておきます。

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これによると日本は直系家族(子供のうち一人(一般に長男)は親元に残る。親は子に対し権威的であり、兄弟は不平等である。)にあたり、ドイツとの産業の類似性を示唆されることが多いですが、この類似性の一因はこの家族制度によるというものです。ドイツと日本の違いはドイツが低文脈文化であるに対し(はっきり言葉でいう)、日本は高文脈(ニュアンス型)であることです。ドイツがはっきり言うに対して、日本は相手を傷つけないようにするというところでしょうか。この部分は大きく違いますね。

いずれにしろ、継承を大切にし、子供の教育に熱心な傾向のあるドイツや日本が工業的に成功を納めたのはこの直系家族型であることは大きいと思います。

一方で、英米は絶対核家族にて、世代間で「新しい」事が良しとされやすい傾向がある。文化的にはイノベーションには強そうですね。

長期的・累積戦略的強さのありそうな直系家族型。と目的志向で変革が可能な絶対核家族型の英米。これを比較すると、多分に、下記などが考えられます。

  • 日本の場合は内部からの変革は必ずしも得意ではない(権威型)。一方で外部からの力は効く。
  • 何かに決定された時の集団での変革には強い(個人主義は弱いので)。
  • 長期的視点で考える事が可能なので、イノベーションも短期よりも長期的目標が良さそう。
  • 企業の目的を社会貢献型にする方が意思統一がし易そう。

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