01Blog / 01Boosterの2016に向けて

投稿者:Goda George
2016/01/03 00:00

あけましておめでとうございます!

さて、代表の鈴木の方から2015の振り返りと2016の抱負のコメントがありました。私の方でも2015の振り返りをしましたが、2016に関して少しここにまとめておきます。

2015年の01Boosterの活動は日本国内における欧米レベルのコーポレートアクセラレーターを本格的に運用すること、また、未来への布石という点が多かったと思います。01Booster自体はシェアオフィスから始まっておりますので、会社設立から今年の2月に4年を迎え、オフィス運営から数えると3年半(2012の6月オープン)となります。


当初を振り返ると、今の業態を考えておらず、シェアオフィス(コワーキング型)とその上乗せ程度で運営主体もフルコミットという感じでもなかったのですが、ベンチャー(スタートアップを含む)の入居が増え、大手企業の問い合わせも多くなり、主体の運営者がスタートアップでのバイアウトと大企業双方の経験を持つメンバーとしては珍しく(日本で唯一に近く?)インキュベーション業界(というには01Boosterはまだまだでしたが。。)に居たこと、更に、日本の大手企業はリソースはあれどもなかなか組織的に新規事業を産めないなどの条件が重なって、事業創造アクセラレーター(コーポレートアクセラレーターを含む)として運営されるようになったというところです。

2012年の時点でも事業計画はあったのですが、ピボット(?)してというか、修正して今に至ったイメージです。2012年当時のプレスリリースを振り返ると01Boosterを「インキュベーション型シェアオフィス」といってますね。

さて、2016年の話としましょう。2015年の11月頭にアジアに久しぶりに参りました。中国に関しては当然ながらアジア進出を加速させていますが、2つ驚いたのは韓国勢の勢いが落ちていること。もちろん、あるはあるんですが、広告の宣伝をあまり感じなくなったことです。もちろん、これは経済停滞するEU系の進出が目立つということの裏返しでもありますが。同時に日本勢が色々言われていますが、結構頑張って出てきていることです。勝敗ははっきりしてきているでしょうが。地に足の付いた人たちが残っているイメージです。中国の景気減速は色々言われておりますが、2020年以降の日本の問題もあり、あと数年の間が勝負でしょうか。

2016年を考えてみます。

1. 事業創造・起業活動の日本全体における啓蒙の強化

日本の起業活動率が低い話は何度かしました。同時に、国際的に見て小さいのですが地域格差も大きい。一方で日本国内にはイノベーション人材が沢山いることも事実です。このイノベーション人材の発掘と啓蒙に力を入れます。地域にも拡大しますが、自力だけでは難しいので地域の「正しい野心」を持った関係者と協力していきます。教育機関とは依頼ベースにはなるものの講演やワークショップを通じて草の根的に啓蒙活動は進めていこうと思います。

2. 金融機関と行政機関との連携の強化

行政機関との関係を2015年では少しづつ築きましたが、2016年度は金融機関との関係強化を進めます。2015年にメガバンクを始めとして多くの金融関係者とのディスカッションを実施しました。金融機関自体は優秀な方が多いのですが、10-30%ぐらいの施策が起業家・事業家と合わないと感じています。行政の方々も素晴らしいですが、同じような感じです。人材の流動性が少なく、自前主義の強い(コミュニティ意識の強い)日本での問題だと思います。この足りない部分で我々01Boosterは貢献できるのではないかと考えています。

3. 大手企業のオープンイノベーション型の新規事業創出

2015年には5本のコーポレートアクセラレーター(運用中もあり)、行政との連携で1本のアクセラレーターを運用しました。ベンチャー側から見るのか、大手企業側から見るのかで事情は異なりますが、コーポレートアクセラレーターを通じた社内インパクトは大きい事は立証できたと思っています。この点へは引き続き力を入れていくと共に、1.と組み合わせて起業家、中小企業、大手企業のどれか?ではなく、全体として「事業創造」を興せるような国にしていくことに尽力します。

4. 技術分野、レガシー分野への集中

もちろん、IT分野を避けるわけではありません。また、過去を懐かしむ気もありません。合理的に日本の強い分野を考えてみる。また、問題のある分野を考えてみると「研究・技術開発」分野の問題は大きい。また、様々なレガシー分野には大きなイノベーションの余地があります。特に日本は世界的に「飽和して衰退している」と思われているので、まさに衰退分野こそイノベーションのるつぼといえると思うのです。

5. 国際化の足場固め

最終的なゴールはイノベーションを興せるヨーロッパや北米、日本がアジアでの事業展開をする上での日本のHUB化とアジアでの広域な事業創造コミュニティを目指しています。この点では国際化が欠かせないのですが、時間がかかります。まずはここ数年で日本の景気が極端に落ちる前までに日本国内での体制作りを進め、国際化の足場固めを行います。まずはGANへの加盟を始めとして欧米標準へ日本のオープンイノベーションを持ち上げていく必要があります。

できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが、我々の義務である。 by 渋沢栄一

2016年1月3日(日)、01Booster, 東麻布, TOKYO にて

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投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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