01Blog / インナーサークルの重要性

2016.01.04

「サラリーマン王国」日本が世界で勝てない最大の理由というダイヤモンドの記事があり、なかなか面白かったです。

伸びていたころの良識的なサラリーマンの話と、今後重要になる「Inner Circle」の対比の世界です。Inner Circleを辞書で引くと下記とあります。

an exclusive group close to the centre of power of an organization or movement

簡単にいえば「何かの物事を動かす上で重要な排他的な集団」というところでしょうか。ロビー活動とかにもすこーし似てますかね。

少し前になりますがシリコンバレーに何回か行って一つだけ違和感があったのは皆さんが市場や顧客の話ではなく、どこのVCはとか、どのAngelを知っているかなど、人の話ばかりをしていたことです。多分、2つの軸があり、シリコンバレーの(少なくとも私の話した)方々はもっと (1)だと思うし、逆に最初の記事では(1)だけでは勝てないよと言っているのだと思います。

  • (1) 市場をもっと見るべき
  • (2) Inner Circleをもっと意識すべき


実際にスマートフォンの広告の事業をしていた時に感じたのは新しい分野だったので、規定団体が立ち上がっており、そこに様々な国のプレーヤー(主に欧米でした)が入っていました。広告のバナーのサイズをどうするか?を含め標準化団体とでもいいましょうか。残念ながら日本のPlayerは誰も居なかったと思います。緩い一つの「Inner Circle」の例だと思います。もちろん、日本のプレーヤーが全くこのようなところに居ないわけではなく、重電の世界や通信の最先端ではそこそこ日本のPlayerが存在しました。

一方で良い物を作っていれば認められるという考え方も日本に強いように思えます。これは上記の (1)と少しずれますが、(1) に近い。では、日本が (2) を全く意識していないか?というとそうも全然思えないですね。実際には会社・地域の中など個別の集団には思いっきりあると思います。問題はその物理的面積が小さいまたは業界が狭いのが問題なんでしょうね。

以降は利他主義を保ちながらも世界的な視野で考えられる個々の力が重要になる日が来るというところですね。

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