コワーキングとインキュベーター、そしてアクセラレーターの違いは何か?特にアクセラレーターは日本ではまだ比較的新しい概念ですので、日本国内では非常に様々な使い方がされています(Global Accelerator Networkの定義はこちら)。
さて、この違いはなんでしょうか?せっかくの機会なので本場のUSで少し調べてみます。基本的に3つともいわゆるオフィスを持っています(参考①、②、③)。
コワーキング
・「シェアされた」執務場所(インキュベーターやアクセラレーターでは場所自体の「シェア」は積極的意味ではない)
・簡単に借りられる(確かにアクセラレーターは厳しい選抜がありますし、インキュベーターもある場合が多いでしょう)
・コーヒーやキッチンなどへのアクセス(もの自体はあるでしょうが、この視点は確かに、下記の2つには無さそうですね)
・ビジネスニーズ(人数)によって、大きくー小さくが比較的簡単に可変可能
・月極の費用を払う
インキュベーター
・執務場所
・ビジネスを進める上での各種サポート(会計、IPトレーニング等)
・投資家、メンターなどへのネットワーク(但し、基本的にStartup側が自主的に求める、ここがアクセラレーターと異なる)
・「プル型」のメンタリング、やネットワーキング
・必ずではないが、Equityへの関与がある(ここがコワーキングと大きく違うところですね)
・「Startup」に基本的に場所を提供する(スタートアップの定義はこちら、コワーキングではStartupも「含む」だと思うのでこの点が違いそうです)
アクセラレーター
・執務場所
・「プッシュ型」のメンタリング(ここが確かにインキュベーターとは異なりますね)
・基本的にEquityを取る(積極的に取るのがインキュベーターとの違いでしょう)
・ネットワークング、投資家の紹介というのも「プッシュ型」
・数ヶ月のプログラム期間内のみで期間が短い(ここが年単位のインキュベーターとの大きな違いでしょう)
・オフィスの費用は基本的に無し
さて、上記を見ると、相互に機能を持っている部分もありますが、基本的にコワーキングはインキュベーター的要素はありますが「場所をお金を払って借りる」ことであり、コワーキングとの大きな違いはEquityへの関与の有無、そしてStartupが対象かそうではない独立系も対象にしているかどうか。インキュベーターとアクセラレーターは大きくは期間の違い(年単位か数ヶ月か)、Startupを対象しているところは同じですが、その成長に対する様々な要素に対し、運営者側が積極的に関与するか(プッシュ型)しないか(プル型)、Startup側が積極的に使うかどうかの違いといえると思います。