01Blog / 宇都宮に極めて大きな事業創造の可能性を感じた日

2016.02.06

宇都宮には前に来たことがあるであろうと思ったのですが、ちょっと今は思い出せません。在来線でも鉄道好きな私には近いし、新幹線だとあまりにも東京に近いのが特徴ですね。あ!?という間についてしますので、できれば仕事できるのでもう少し遠い方がいいなぁと思うぐらいです。


宇都宮市の人口は約52万人。東京からは新幹線で49分、在来線では1時間49分。もしかしたら首都圏の通勤圏に近いイメージですね。マスキンさんの過去のエントリーを見るに、シャープやキヤノン、本田技研、日産、花王、ユニリーバなどの研究機関がある(あった)と。その他にもかなりの企業群がありますね。

さて、宇都宮を離れてどこでも、今は大手企業を辞めて起業に向かう人と結構話をする機会が多いです。一般的にある程度大手企業で働かれた方は起業の成功確率も高いと思っています。特に自社ではスピードが出ず、できなかったことを起業して実施する形式は極めて良いと思います。従業員を大切にしてきた日本企業ですが、これは良い面もあるものの、悪い面もあります。今後は中国の景気悪化により、世界経済が冷え込むので、雇用調整が起こるのは避けられないでしょう。で・・・

これは日本が起業大国化するチャンスです。

NOKIAの大リストラでフィンランドが起業大国化したのは有名な話です。NYCの起業が盛んになったのもリーマン・ショックの影響。優秀な人間が市場に出てくるのです。実に素晴らしい。

宇都宮は企業群あります。今回は栃木ベンチャーチャレンジサミットに講評者で参加させて頂きました。5チームのプレゼンを聞かせて頂きました。全員のご経歴を拝見してませんが、少なくとも2社が大手企業出身。


前に町田で感じたんですが、東京の郊外都市は結構熱いと感じてます。宇都宮は首都圏への通勤圏内としてはちょっと遠い気はしますがその代わり、企業群がかなりあります。これは「素材」つまり「潜在的起業家」が大量に存在することを示していると思います。1990年ごろまでには日本は政策的に起業を応援していたのではなく、より、企業で一丸になって業績を伸ばしていくという形だったと思います。私も、バブルが崩壊しなければ最初の大手にずっと居たと思います。今、考えると、私が入社したずっと前と今では全く環境も意識も異なります。当時も「脱サラ」という言葉はあった気がします。ただ、今の起業とは異なる意味であったと思います(より、自分の望むことを職業にする、必ずしも大きなビジネスを創るというものではなかったかと?)。

一番過去と変わったのは「起業」という選択肢が「転職」に加えてできたことだと思うのです。

もちろん、起業だけが人生ではないので、転職でもなんでもいいでしょう。しかし「潜在的起業家」が大量に存在するのは極めて重要なことです。一方で、宇都宮の起業されている方々とお話すると情報格差も大きく、この点では大きなビジネスを狙う人にそのマインドや考え方がちゃんと伝わる必要があり、仮に、その部分を解決できるのであれば、栃木県が起業大県化するのも夢ではないと思いました。

そんな事を感じた一日でした。今回、お呼び頂いた合田さんを始めとする地域で事業創造に熱く頑張られるトーマツの方々、地域を熱く盛り上げている県の方、地銀の志士の皆様に宇都宮を始めとする栃木県に日本を変えるような大きな可能性を感じさせて頂けたことを深く感謝します。


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