01Blog / 「何のために事業を興すのか?」今、日本の起業・事業創造に足りないのは世界観

投稿者:Goda George
2016/03/11 00:00

どんな世界を創りたいのか?世界をどのようにより良く変えていきたいのか?

和気さんが上位概念に関してまとめてくれましたので参考に。前回も少しこの件に関して書きましたので参考に。

米国トップ校の課題図書というエントリーが話題になっておりました。プラトンの国家、文明の衝突など非常に上位概念です。リバイアサンなどはリアリスト(現実主義)の基本みたいな本ですね。人間はなんのために生きているか?会社は何のためにあるのか?など上位概念です。

なぜ、日本の電機メーカーはAppleのような製品を創れなかったのでしょうか。技術系・研究系出身の私は戦略の階層を見て電撃が走ったので、事ある毎に使ってます。振り返ってみましょう。Appleが創ったのはまさに上位概念の「世界観」です。日本が創っているのは下位概念の「技術」です。部品ですね。下位概念になればなるほど「今」であり「現実」であり「嘘ではない」となります。一方で事業創造における「世界観」はその時点では達成されていないので「嘘」です。嘘をつくなと習い、かつ、上位概念を考える習慣の無い今の日本人には極めて世界観を創るのは難しいでしょう。一部の「変人」と言われる起業家が突然変異的に世界観を語っているに過ぎません。

米国ではこの世界観を語る「変人」がシステム的に創られてくるのです。

技術を積み上げて勝った時代もあった(過去にアメリカを席巻したホンダのバイクなど)が、今は世界観も必要ですね。下も上も強いのであれば更に良くなると。下の図を見てみましょう。


答えではありませんが、一つのやり方として。

①マインドセットの確認

01Boosterでは事業立ち上げプログラムである01Dojoで半日以上をかけて実施しておりますが、まずはそもそも自分が何をしたいのか?どんな意思決定をするのかを自分ではわからないので、他人とメンタリングし合うのは良いと思います。

②会社・事業の存在意義

多くの会社の人は既に過去から会社の理念的なものが存在するのでここを考えないですね。では、自分の会社は何のためにあるのか?というのを会社内でも皆で相談したら、多分、人によって相当違うと思います(社是は覚えているかも?ですが、そもそも意味の取り方からして違いますね)。本来は合宿して長い間考えることです。

③達成したい目標・目的

では、その存在意義を示すためにどんな目標・目的を目指すのか?が必要ですね。これが無いと、以下の「手段」のピボットをどのような方針で実施したら良いか分かりません。

④手段

これは簡単にいえば「ビジネスモデル」「ビジネスプラン」ですね。ここで、ビジネスモデルと製品やサービスを混同しているケースがあるので留意を。手段は市場に合わなければ変えていくので、1/10ぐらいの確率でしか当たらない。ただ、上位概念がはっきりしなければ、どう変更してよいか分かりません。例えば、環境を良くしたいというのが目標・目的であれば、手段は「水処理」「リサイクル」「太陽光」でも良い。当たらなければピボットすればいいですね。

是非、上位概念を今一度考えてみてはどうでしょうか。多くの人が考えている以上に重要だと思えます。


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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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