01Blog / 中高年・ブランド企業から起業するときに気をつけること

投稿者:Goda George
2016/03/17 00:00

老舗大手電機メーカーのリストラが巷を賑わしています。個人的にはあまりネガティブに考えておらず、NYCのリーマン・ショック後のベンチャー勃興や、NOKIAのリストらによるフィンランドの起業大国化を考えると、かなりポジティブに捉えています。どんどん、優秀な人間が市場に出てきていただきたい。

1. 中高年・ブランド企業から起業する人に感じるリフレクションの問題

大手企業を辞めて起業する方へ」というブログを記載し、多くの方にご共感頂き、ありがとうございます。また、「オッサン起業家が世界を変える」のブログもご好評頂きました。中高年起業家の成功率が実は統計的に高いということをご報告しました。しかしながら、一方で、多くのミドルエイジ以上の起業に向かわれる方のお話をお伺いすると、果たしてどうかな?と思うことが有ります。

起業成功の5つの要因(Web改変前のブログなので字づれすみません)で記載しました「リフレクション」の部分に問題を感じるケースが多いのです。簡単にいえば、客観的に自分の能力やビジネスモデルを評価できているか?ということですね。

2. 統計はともかく社会は冷たい

オッサン起業家・事業家の集まりを実施!ということで結構な反響を頂戴しました。逆に言えば、中高年に対してなかなか社会の軋轢が厳しいという裏返しだと思います。「起業は若くないと」「若い人間に活躍を」などの話をよく聞くと思いますが、世間は中高年に決して優しくありません。寧ろ否定的な意見を頂くことが多いと思います。能力云々もありますが、社会は必ずしも味方(応援者)にはなってくれるわけではないということです。

この結果、そもそも会社で活躍されて人も多いと思うので、果たして、自分の実力とはいかに?と悩むところです。多くの人がこんなはずではない、もっと自分はできる、世間の評価が悪いなどの声を聞きます。これらは致し方無いことです。

3. 自分の能力を冷静に判断しよう

とにかく、このリフレクション(客観的に内省できる能力)の部分にかなりの問題を感じます。卑下する必要は無いんですが、往々にして非常にずれていると思います。下図を御覧ください。

簡単に言えば、そもそもの能力というのは客観的に決まると思います。起業の能力というものは起業するまで付きません。多分、リフレクションや順応の部分にはかなりの個人差が出ます。自己認識している起業の能力と実際の間には乖離が有り、この乖離が「アイデンティティ」となると思います。ここが起業でアイデンティティ・クライシスを興す原因となります。残念ながら多くの人が本質的に失敗するまで人の意見を聞きません。もちろん、人は常識に囚われていますので、人の意見をそのまま聞くことが良いことではありませんが、むー、それは無いだろう?という明らかにリフレクションができていないケースの場合ですね、問題なのは。顧客のニーズの取り間違い、自分の売りたいものを売るなど、本質的に間違っているケースです。未来を創るという話とは別にですね。

まとめ

一つ思いますのは、私を含め、中高年はプライドも高いですし、長年培ったアイデンティティを否定するのはなんとも辛いものです。一方で、自分のこだわりは他人から見れば小さいものです。是非、間違ったプライドは捨ててしまい、事業の成功にこそプライドを持って事に望んでいきましょう!

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投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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