01Blog / あくまで新規事業を創るのは自分たちであるという当たり前のこと

2016.03.28

沢山の方々にコーポレートアクセラレーターとは何かという記事をご覧頂きまことにありがとうございます。

コーポレートアクセラレーターだろうが、新規事業コンサルを使おうが、どのような手法を取ってもあくまで新規事業を創るのは会社の人であるという当たり前の事をここにまとめておきます。これは地域も同じで、あくまで新規事業でも地域活性でもそれを行うのは地域の人だと思います。

誰かが自社(地域)のために事業創造や活性化をしてくれることはない

地域であれば地域を大切に思うのは地域の人だと思います。税金を安くする、人件費が安い、環境が良いなど理由は様々でしょうが、地域を良くしたくて来るわけではありません。あくまで別のインセンティブです。ここを取り違えてはいけないと思います。これは新規事業コンサルでも、コーポレートアクセラレーターのようなオープンイノベーション型新規事業創造の仕組みを実装する場合でも同じだと思います。新規事業コンサルがハンズオンでやってくれる場合もあるでしょうが、それに協力し、上手くコンサルを使い倒せるのは社内の人です。主導権は社内の人が取らなければなりません。社内の人に戦略性が無ければ、あるいは、行動するという熱い志が無ければ新規事業は起きません。

ベンチャー支援とベンチャー支配を取り違えている

と聞くことがあります。あくまでコーポレートアクセラレーターに来るベンチャーは自由に事業創造するために起業しているのであって、他人のために行動してくれるわけではありません。特に欧米標準型のコーポレートアクセラレータでは下請けを探しているわけではありませんので、ここを取り違えてはいけません。

あくまで新規事業を創るのは自分たちであるという当たり前のこと

確かに、自力だけではできない部分(コミュニティのジレンマを抜けられない)があると思います。なので、外部との連携や力を借りる必要性は多くの場合生じるでしょう。特にコーポレートアクセラレーターではどちらから見るかによりますが、ベンチャー側から見ると、自社のビジネスを加速させる(企業価値を上げる)ために、大手企業側から見るとマイノリティ出資(10%程度)をしますので、その支援自体がそもそも自社の新規事業に10%だけなります。まずは、この点。

次に、概念を上げて、ベンチャー企業とWinWinの関係を創れるビジネスモデルを構築していく必要があります。選抜して信用もある程度できる相手ですし、自社のメインとはビジネス領域もずらしておりますので、如何にビジネスを一緒に構築するかという、それ自体が新規事業を創っていることになります。そこから得た知見で。ポジションをずらして、別の市場を狙っても良いでしょう。分担分けと高次のビジネスモデルの構築能力が極めて重要になります。

新規事業コンサルでも結局実施するのは社内です。どんなに素晴らしい事業モデルをコンサルが創ったとしてもできるかどうか、新規事業を行動して実際に創るのはあくまで社内です。

さて、元に戻りますが、自分がプレイヤー(芽に)になるのか、沢山のベンチャーが育つ畑を創るのかです。リソースのある企業側が産業そのものを発展させることで自分も実を取っていくという高次(エコシステム型)のビジネス構築を行う事がコーポレートアクセラレーターであり、新規事業のアウトプレースメント(外部委託)ではありません。この点には多大な勘違いがあるように思います。

最後に繰り返しますが、新規事業を創るのはあくまで自社であり、自地域であるのです。

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