01Blog / こんな人は起業しないほうがいい

投稿者:Suzuki Norifumi
2016/03/20 00:00

01Boosterには、日々多くの起業家やこれから起業しようとする方がいらっしゃいます。その多くの方々との出会いから、彼らが数年後どのような結論に至るかを見届けるにつけ、起業に向かない人の特徴が分かってきます。

よく、起業に向く人を「素直で」「人の話しを聞ける謙虚さがあり」「お金儲けを主な目的としていない人」と言う人がいますが、私は「素直ではなく」「人の話しを聞かず」「強欲な」起業家で上手くいっている人を多く知っています。なので起業家を一面的に見るのは本当に難しいのですが、あえて断定的に書いてみたいと思います。

【1】「起業するする」って言って3年以上経つ人

大手企業に勤めながら悶々としており、「起業する、する」ってずっと言っている人がいます。もちろん、サラリーマンを辞め起業するのは勇気も必要ですが、その長すぎる助走期間を過ごされている方は多くいます。ずばり言うと起業する人はスパってリスクをとってしてしまいますので、3年を超えて思い切って起業できないのであれば辞めた方がいいです。本気でリスクを取らなければ(実は起業は大したリスクではないのですが)支援や必要リソースは集まってきません。

【2】事業に詳しいのではなく、起業情報に詳しい人

ベンチャーファイナンスやベンチャー企業のスキーム、スタートアップ界隈の話しばかりする人がいます。この手の話しに詳しくなることは決して悪いことではないなのですが、事業自体を追求していないのであれば、スキーム論やファイナンスの話しは無駄です。ゆえに参入しようとしている事業の話しは蓋然性の高い論理的に正しいもの(起こるか起こらないかは誰も分からないけど論理的には正しいもの)ばかりになっている人は早めに気づいた方がいいです。もっともっと事業そのものを考え抜くことに時間を使った方がいいです。ベンチャー界隈のことはいろいろ知っているけど、事業が浅いのであれば逆効果ともいえます。

【3】ライフコストが高い人

01Booster入居者の中には最低限の食費と家賃以外は無給レベルで生活している人はたくさんいます。安いアパートに住み、自炊することで月のライフコストが10万円以下程度、中には結婚して子どもがいらっしゃる方もいて、それでも20万円以下程度に抑えて、最初のスタートアップ期を乗り切ろうとしています。当然エクイティファイナンスをすることでそれなりの人件費を負担できる事業もあるでしょう。とはいえ、金額の多寡は人それぞれですが、スタートアップ期に美味しいものが食べたいとか、いい車に乗りたいとか、いい服を着たいとか、いい家に住みたいとか、を諦められないのであれば、起業は辞めたほうがいいです。

【4】社会のためと自分のエゴを取り違えている人

社会のためというのは非常に素晴らしいことですし、日本人の清貧思想に合うのですが、数年前の社会起業ブームの顛末をみるにつけ、結局自分のエゴのために事業をしている人は多いと感じます。NPOや社団法人、財団法人等の非営利法人で利益は追求しませんという宣言をしているのであればまだいいのですが、株式会社で健全な利益も得ようというのであれば社会貢献と声高に言うのは逆効果とも感じます。本当に社会に求められるのであれば適正価格で買ってくれる顧客がいるはずです。そうでないのであればそれはエゴとも言えるでしょう。まだ「私はお金を儲けたいんです」と言ってくれる方が健全に感じることが多いです。なので、社会貢献を前面に出されるのであれば、どういう起業のスタイルがいいのか今一度考えてみてもいいと思います。

【5】プライベートは~って言う人

サラリーマンをやっていると「ビジネス」と「プライベート」を分けるということはあるでしょう。私もサラリーマンを15年もやってましたので分けてました。起業をすると生活が事業中心になります。休むことだって、寝ることだって、本を読むことだって自分が取り組む事業のためにあります。なので事業を忘れてプライベートを充実させたいのであれば起業をしない方がいいでしょう。

【6】群れていたい人

起業をすると「決める」ことが圧倒的に増えます。サラリーマンのときは「決める」ことをほとんどしていなかったことを痛感するでしょう。決めるということは孤独な作業です。すべて事業のために意思決定しますので、時には人を傷つけることもあるでしょう。なのでみんなで仲良くやりたいのであれば起業はお勧めしません。

以上、極端に偏見を書いてみましたが、起業を志す方の内省のきっかけにでもなればと思います。

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投稿者
Suzuki Norifumi
代表取締役CEO 01Booster Inc.

大学卒業後、ゼネコン主計部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ入社、管理部門を統括するコーポレート管理室長。東証マザース上場、東証1部指定替えプロジェクトメンバー。その後、エムアウトにおいて教育事業「キッズベースキャンプ」を創業するとともに、兼務で新規事業開発シニアディレクターを歴任。同事業を東急電鉄に売却するとともにその後3年間のPMIを経て、同社取締役退任後、事業創造アクセラレーター株式会社ゼロワンブースターを創業し、起業家支援、企業向け新規事業開発支援事業を展開。日本を事業創造できる国にして世界を変えるために事業創造プラットフォーム構想を推進している。

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