01Blog / 急拡大するスタートアップの凄まじい学習効果「THE STARTUP POWER」

2016.03.29

創業は科学の実験に似ていますね。実験で一発で当たると思っている人はいないでしょう。さまざまな条件を試して、正値を見つけていきます。これは自然科学の世界ですね。答えは一つに定まる。一方で起業は社会科学ですね。ソロスの再帰性理論を思い出すと、社会科学には主観が入るので「人間は必ず間違う」という変数が入ります。

スタートアップは急拡大を目標とした組織です。

成功は失敗の母という言葉があります。逆に失敗で学べる事も多々有りますが、失敗だけしただけでは「勝つための考え方」を何も学んでいないかも知れません。少なくとも、人生一度は味わいたい、急拡大するスタートアップ。

急拡大するスタートアップには凄まじい学習効果があると思います。

スタートアップは創発行為

つまり、起業では科学実験のように様々な実験を繰り返して(大小のピボット)、スケールするビジネスモデル(正値)を見つけ、そこに不確定な要素が入るので、ビジネスモデルの正値は続かず、常に進化させて行く必要があるというまさに「創発」ですね。

スタートアップにおける高速のPDCAは既に出来上がった企業では味わえない

人によりニュアンスはあるのですが、起業をお勉強とは言いたくないというこだわりもあって、あまり言わないようにはしているんですが、急拡大したスタートアップの学習効果は正直凄まじいと思います。どん底から全米四位に成り上がった宍戸CEOは一般の大手企業の600倍はPDCAを回したとのこと。

私個人の経験としては600倍?ほどの根性は無いんですが、ありとあらゆる手を試すのは事実ですね。社内での承認が極めて早いので、本当にスピードが出ます。

スタートアップにおける学習効果

市場を常にチェック、誰も自分たちを知りませんから様々な広報戦略、様々なプロモーション手段の遂行、営業の改良や顧客の開拓(そもそもほぼゼロに近い場合もあります)、他社連携、社内システム、サービス化、サービスのシステム化、人材、会計・・・考えることは多肢に渡ります。特に0(ゼロ)を1(イチ)にする段階では非常に様々な試みを実施します。色んな人の話を聞きます。様々な人間のぶつかりやトラブルも経験します。市場理解速度は非常に高速ですね。

THE STARTUP POWER

私は前のスマホ広告のITスタートアップで、その前は部品メーカーです。広告の事は何も知りませんでした、狭い分野かも知りませんが、その分野の知見は広告代理店をあっという間に圧倒しました。

これがスタートアップのパワーです。

さて、01Boosterではベンチャー留学「01ベンチャー留学」をサポートしており、現在は第一陣が活躍しています。果たして企業の方も創業に携わることでどのように成長し、どのような未来を創って行かれるのか、今から楽しみですね!

Why don't you feel "the startup power"?

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