01Blog / 瓶の中から瓶を見ているということ

投稿者:Goda George
2016/04/01 13:20
Whenever you see a successful business, someone once made a courageous decision. どのようなときでも成功した企業は、過去に勇気ある決断をした個人がいた by ドラッガー

瓶の中から瓶を見ているというのはなかなかの名言です。つまり、自分の属する組織が人からどう見られているかわからない(瓶に比喩:どんな形をしているか)状態で、他の組織(別の瓶)を見ているということです。

そもそも人間は間違う

ソロスの再帰性理論は市場は合理的であるという市場万能論に対抗するもので、自然科学(例えば理科の実験)は答えは一つですが、感情の入る社会科学は答えは定まらないということで、常に人間は間違っているという前提に立つものです。これは起業や新規事業に関してビビンと来ました。ある程度大きな会社の新規事業は完全な飛び地は難しく、既存事業に近い分野では予想が付く部分がありますが、起業(または飛び地)に関しては全く予想が付かないので、

常に自分は間違っているかも知れない

ということ、つまり、リフレクションをどれだけできるかが成功・失敗を分ける肝になります。自信が無いという意味ではないです。決めなければならないが、結果を見て冷静に客観的に内省しようということです。

高文脈文化

High-context / Low-context文化があります。日本はどちらかというと高文脈側ですね。つまり、お互いにある程度共通の理解の上に動きます。ここが特に北欧・ドイツ(低文脈)などとは違います。これが、コミュニティ(会社・団体・地域)の中だと更に高文脈化しますね。

殆どの人が自分たちの弱みも強みも理解できていない

最近は様々な企業の社内ワークショップの依頼を沢山受けるのですが、そこで、自社(または自分)の強みまたは弱みをグループワークすると、弱みはある程度揃っている(理解している)のですが、強みの部分はまさにバラバラ。殆どの人が「自社(または自分の)の強み」を理解していません。まさにドラッガーの言うとおりです。

誰でも自らの強みについてはよく分かっている。だが、たいていは間違っている。わかっているのはせいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い。 by ドラッガー

大きい方が偉い?

ここは感覚的なものなんですが、小生も大きい会社から小さい会社に転職したことが有りますが、偏見かも知れませんが、大きい方が偉いという考え方はやはり日本人の根底にあると思います。「うちの会社はこうだった」という感じで、大手から中堅のマネージメントに転職された方が話して、社内で顰蹙をかってしまっている例は多くの会社で聞きます。「正義」や「文化」は各社または時代で変わると思います。誰からでも学べる・対等に見れる考え方は重要だと思います。

Startupから学べることは多い

私自身が、大手企業とStartupを経験して、お互いに学べることがあると思っております。Startupだけの経験だとそもそも大きくなった会社の形を知りません。逆に、ゼロからイチでかつ急激に成長するStartupではかなり大手企業から見たら特殊(Startupから見れば普通)な方法を取ります。大手企業でもStartupから学べる事は多々有りますね。GEのような巨大企業もStartupから学んでいます。もちろん、巨大企業がStartupになることはできませんが、その多くの考え方・手法を取り入れて、企業内でローカライズすることは今後は重要になってくると思います(スタートアップ4.0)。リソースのある大企業がスタートアップ的に動ければ最強ですからね。

是非、多くの企業が外からの自分たちへの客観的な意見をもっと聞き、かつ、外と交わるという事を通じて、貪欲に学び、新しい時代に対応できると日本はもっと良くなると思います。多くの企業の正しい野心をもった戦士達の奮闘とご活躍を心からお祈りします。
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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