01Blog / 自信過剰バイアスとどう付き合うか

投稿者:Goda George
2016/04/07 17:39

この状況が当たり前ではなく、有難いことだと日々、認識出来なければ傲慢になっていると言わざるを得ない。僕たちは生かされている。 by 佐々木光英 AnotherShotGolf創始者(フィットネスアクセラレーター選抜)

この自信過剰バイアスは扱いが難しいですね。自信過剰が悪いわけではありません。何かを行う上では必要なことですので。Wiredの記事にこのような非合理の心理が避けられないものと記載されております。つまり、人間は必ずバイアスするということですね(傲慢という名の客)。

スタートアップの自信過剰バイアスは避け難い

自信過剰バイアスは投資の世界で有名な行動心理学的用語ですね。

さて、スタートアップの場合はこの問題が生じやすいです。一つは成長が急激なことですね。特に初動では非常に冷たい扱いもされますが、半年で世界が変わってしまう事もあります。メディアも全く相手にしてくれない状態から急にバーっと盛り上がる。時流に乗ればまるで上昇気流に乗ったかのように浮かび上がります。

周りの対応がそれに拍車をかける

IPOもそうなんでしょうが、より、ステルス(買収前は急に静かになり、メディアに急に露出する)バイアウトの前後なんてのは物凄い差が生じます。今まで疎遠だったような人からも、連絡が来出します。

私も小さいですが前後は面白いですね。それまではスタートアップなんてなんだかよくわからない扱いから、自虐ではないですが、はっきり、いいますと・・

ウジ虫的な扱いから急に神になる感じ

これが問題。バイアウト後は一気に英雄になりますね。今までまーったく相手にしてもらえず、あなただれ?扱いされていたのに、突然・・

「ジョージさん、これから伸びる市場はなんですかね?」

なーんて聞かれたりします。これは今までの扱いの反動もあって、勘違いしない方が難しい。特にメディアは一気に集中しますので、凄い大変です。問い合わせが多くなれば、全部対応できませんので、扱いも悪くなりますし、高慢にもなります。つまり、意図しなくてもデフォルトで高慢になってしまうということですね。

過去の自分を振り返ってみる

前に持ち上がる前の社内のメモを見せてもらったことがありますね。バイアウトしたCEOに。CEOに向かって、皆さんボロカス言ってます。「意思決定が遅い」「戦略性が無い」などなど。そして、それを見ながら、

「半年前の自分と今の自分と何も変わらないんだよね」

ある日突然人が変わることはないでしょう。変わるのは周りの反応だと、これが真実ですね。

自信過剰バイアスと上手く付き合う方法

チーム(または会社)の勝ちを自分の勝ちだと思ってしまったり、いわゆる過剰な自信過剰バイアスに陥ってしまっているケースはとても多いです。特に人は失敗しないと人の意見を聞きませんので、過度な自信過剰に陥ってしまうと、これはもう行き着くところまで、行ってもらうしか無いとなりますね。残念ながら。

フィードバックシステムを活かす。お小言を言ってくれる人も大切にし、良く内省する必要もありますね。

常に自信過剰バイアスまたは逆もしかりですが「起こる事を前提に」だったらどうするか?ですよね。特に急激に立ち上がるスタートアップでは自分たちは過剰な自信に支配されないかに強い危機感を持って望むと良いかも知れませんね。また、そのような経験をして反省した後には同じ過ちを繰り返さない(繰り返す人もいるが・・)ようになれるのではないでしょうか。

急成長している時には「自信過剰バイアス」に気をつけましょう。

成功には嫉妬が伴い、成功者の多くは老獪(ろうかい)と目されやすい。地位と名誉には、それぞれ付随する慎みがあることを忘れてはならぬ。 by 渋沢栄一

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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