起業家インタビュー 株式会社みらいスクール CEO 菅野 高広 氏

投稿者:小西 英世
2016/04/23 06:00


前回のTHINKERS山内氏につづいて、学研アクセラレーター2015で同期採択された、株式会社みらいスクールの菅野氏にインタビューさせて頂きました。
事業を立ち上げるまでの経緯と今後の展望について語っていただきました。

■ゼロワンブースター(以下、ゼロワン):
今日はお忙しい中、インタビューの時間を頂戴してありがとうございます。
早速ですが、サービスの内容と事業を立ち上げた経緯、それから今後の展望をお聞かせください。

■みらいスクール 菅野氏(以下、菅野氏):
ありがとうございます。では、、、

みらいスクールのサービスとは


僕らのサービスは、いつも「わくわくの学びの体験を贈るサービス」と言っています。

Webで誰かが作った体験教室とかを売るのではなくて、パートナーさんと一緒に自分たちが企画段階から関わっているオリジナルの体験サービスを提供しています。

近年、学校教育だけでなく家庭においても、体験を通して何か学びを得るという時間が徐々に削減されていると感じています。
そういったことを自分も小学生の親として大きな課題だと感じていました。
そこで、僕らは自分の子どもに欲しかったサービスとして、色々なワクワクする体験が揃っている場所を提供しています。


今もですが、これからの世の中もっと不確実性が高くなってくる。どこか一つの方向性で他人に決められたことを一斉に行うのではなく、様々な視点を持つ多様性が求められると思っています。

そういった中で、子供たちに様々な仕事、科学、文化、表現、自然に触れてもらって「いろんな見方」ができるんだってことに気づいてもらうことがとても大事だと思っています。

また体験というのはどうしても一過性のもので終わってしまいます。そこで我々のサービスには常に親御さんと一緒に体験してもらい、子どもだけで掴みきれない学びも共有してもらうようにしています。そうすることでおうちに帰ってからも学びが続くと思っています。親御さんに楽しんでもらうようなインプットを入れるのは苦労しますが、大人も子ども楽しめるものにすれば、より良い体験になるし、満足度や継続性にもつながってくると信じています。

それらを通して、子どもの心に残る体験をを今後も僕らは提供していきたいと思っています。


■ゼロワン:
そうすると、今後の事業の展望としてはどうお考えでしょうか?

■菅野氏:
継続して取り組みたいのは、更に企画段階から付加価値が高いものを追及したいです。
他には、オペレーション設計を見直しながら、対象となる年齢の幅と、地域の枠を広げていきたいですね。

■ゼロワン:
様々な年代、地域の人に共感してもらって使ってもらいたいですね。
では、話は変わって創業の経緯を教えてください。

創業に至る軌跡


■菅野氏:
昔の夢は小学校の先生になることでしたが、途中で方向を転換したものの、その後も変わらず教育に関心があったのでベネッセコーポレーションで基幹システムやデジタル教材などITを扱っている部署で働いていました。

在籍当時に感じていたことは受験勉強もしくは、学校の補習といった要素がある事業ではない事業をやりたい、と思っていました。
そこで、ベネッセでは毎年社内公募制のビジネスプランコンテストをやっていたので、当時考えていたあるプランで、そのコンテストに応募したりしていました。

グロービス経営大学院もそうした活動の糧となると思い、この頃から通っていました。
ちなみに大学院内でMiRaY Lab.(みらいラボ)という子供の教育に関心のあるメンバーが揃うクラブがあり、その活動を通じて今の経営陣と出会いました。

その後、ようやく今の構想を思いついた2014年7月に勤めていた会社で個人情報流出事故があって会社的にも新しい事業を立ち上げるのが難しい状況にありました。

でも、どうしてもやりたい!そんな想いが強かったのですが、当時は社内でできない。それに転職も考えていなかったので悶々としていましたね。
安定志向でしたし、家族がいたので起業したいという気持ちはあまりなかったです。

そんな時に学研さんがベンチャー起業を支援する「学研アクセラレーター」を発表され、運営元でグロービスの先輩である(ゼロワンブースターの)鈴木さんから詳細を伺い、コンテストに参加することにしました。

応募してみて採択されたら起業してこの事業をやろう!と決めてコンテストに挑みましたが、あれよあれよという間に選考が進んで、特別賞という枠でアクセラレーターに採択されました。

本当は、めちゃくちゃ自分のプランに自信があったので金賞で採択されると思っていましたが、特別賞だったのでがっかりしましたけど(笑)

でも、今はアクセラレーターがあったから背中を押してもらったのだと思って感謝しています。

■ゼロワン:
そういった行動を、ご家族はよく賛成してくれましたね。

■菅野氏:
ええ、前職でも着実に仕事をしていたことも(家族は)見てくれていましたし、スタートアップとしてはどうなのか?という話はあるかもしれないけれど、家族が生活に困らない程度の給料はちゃんと取る。
ということを説明して理解してくれたのだと思いますね。

■ゼロワン:
理解あるご家族ですばらしいですね。
最後に、ゼロワンについての印象はどうでしょうか。

アクセラレータープログラムへの印象と今後の抱負


■菅野氏:
アクセラレーターとして僕たちは大変お世話になりましたし、コーポレートアクセラレーターの取り組みはすごくいい取り組みだと思っています。

チャレンジの土壌を作っていっているという意味で、そういった仲間が集まる場でもあるし
同じ学研アクセラレーター採択企業同士の連帯感もあります。

そういった場を作っているってすごいことだと思います。
これからのゼロワンさんがどういうことをやるかわかりませんが、こういった活動を通じて日本を活性化してほしいと思いますね。
僕たちも自分たちの活動が、いつか社名のように「未来の学校」だと思っていただけるように事業を大きくしていきたいと思います。

■ゼロワン:
ありがとうございます!そういって頂けると嬉しいです。
今日はお忙しい中、お時間頂戴しましてありがとうございました。

編集者コメント
体験型教室を通じて「子供たちの原体験をつくる」という、みらいスクールさんには子供を持つ親としても共感できますね。
サラリーマンから起業への扉を開いていった菅野社長の話は何か感化される方もいるのではないでしょうか。
菅野社長の話にもあったように、ゼロワンブースターとしては、こういった起業家の支援を通じて日本を元気にしていきたいと思います。
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投稿者
小西 英世
執行役員CIO:01Booster Inc.

IT業界にて大手企業向けの大規模基幹業務システムの導入などに複数携わった後、産業装置メーカー勤務を経て独立。現在合同会社Office524代表として日系大手・中堅企業を中心にシステム企画・開発などを行っている。MBA(経営学修士)

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