01Blog / 本気な社内の個人にしか会社は変革できない

投稿者:Goda George
2016/06/17 00:43

どんなコンサルでも社内の仕組みでも組織の実行力自体を創る事はできない。これは本気な社内の個人に依存する。そして、それは中途半端であってはいけないし、辞表を胸に進退を決して臨むものである。

会社の変革は基本的に自社だけのボトムアップでは極めて困難

私自身がメーカーでかなりのパワーを割いて、社内変革に関わったと思います。当初は研究部門の改善から始まり、大きくはマーケティング機能の付加、そして、子会社の新規事業的な部分。随分頑張ったと思います。しかし、今にして思うととても困難な旅でした。

意を決して異動したコーポレートマーケティング部門では一年間、予算も無かったので、ずっとネットやタダの展示会、図書館に行ってはひたすら事業部の質問に応え続けました。その数、200以上。

その時、大学院の変革系の経験豊富な先生に・・「正直、変革ってトップ以外にできるのですか?」と聞いたら「はっきり言って事例はない」と言われました。

確かに、1年以上もひたすら下僕となってひたむきに何かを積み上げれば会社は少し動きました。なので、不可能とは思いません。

進退を決して臨めば確かにできるが・・

当時は企業変革が一つの流行りだったのもあって燃えていたんですが、実際にはこれは相当難しいものではないか?と思ったら確かにそうだったという感じです。もちろん、ボトムアップができないわけではなく、ガンジーのような例もあります。

進退を決して変革に臨むのであれば可能かもしれない

と思います。しかし、それは出世も無ければペイも無い、成功すれば会社ですから他の人に成果を取られるかも知れない極めて過酷な旅とも言えます。ひたすら下僕的な事ができたのは、その前にマクロ環境の変化で自分の担当のビジネスでかなり大きな売上ダウンを経験し、この会社で私の未来は無いな?と辞めることを前提で動いていた(その会社での出世は捨てていた)のは大きかったかも知れません。つまり会社が良くなるのであれば、その時に別の方向性を考えるような上司へ反抗する事も何もかもが手段でしか無かったということですね。

中途半端では未来の扉を閉ざす

会社の中では社内調整が大きく、必ずしも正しいことはできません。これは仕方がないと思います。

社内へのマーケティングだと考えれば良い

というとちょっと気が楽になる話ですね。なので、変革ができないわけではないと思います。但し、多くの事例を見るに、社内の調整の産物だったり、言われたからその場しのぎでやっていたり、今までの方法に問題があったと言われないような保身を含め、様々にゴールとは異なる大人の事情で動いているものがあります。全ての人が会社のために動くとも思ってませんが、

中途半端な施策を続けることは未来の扉を閉ざしてしまいます。

逆に私も社会人初期の時の上司に言われたのは、周りのことは分かったけど、合田さんはどうしたいの?

ということです。つまり、確かに周りの柵はすごいかも知れないが、ゴールに向けて正しいこと、正しいことに繋がることをしなければ未来の扉を閉ざしてしまうということです。多くの施策が60-80%は正しいかも知れないが、残りの40-20%が実現可能性(効果が出る上で有効)が無い施策を沢山見ています。

皆が新規事業を本気で起こそうと思っていたらそのようなことをやるんだけどね・・

ある、会社さんで上の心ある(話も分かる)人がこうおっしゃってました。つまり、必ずしも皆が変革や新規事業(会社の場合は基本的にオペレーション型になっているのでイノベーティブな新規事業は変革を伴うので極めて難しくなる)を行いたいわけではないということです。この中で闘うのはなかなか大変です。

会社の施策はどうしても起業側からみると甘く見えてしまいます。なかなか本質的な危機的な状況が訪れるまでは濁流の中を逆走するようなもので、社内の変革は大変だと思います。未来へ続く階段の中でひたむきに正しいことをやり続けるのは大変ですね。

結局は勇気ある正しい野心を持った「個人」がいる

結局のところ、本当に会社を変えようと思っている会社には必ずと言って良いほど、本当に勇気ある正しい野心を持った「個人」が居ると思います。そのような人はなかなか表には出てきません。時に戦略的に、時に本能として自分が目立たないようにしているのかも知れません。

結局、世界を変えているのは名も無き個人なのかも知れません。彼ら・彼女らが人の目に触れないことはとても残念ですが、我々01Boosterはそのような人を信じて共にお仕事をさせて頂こうと思っております。

Whenever you see a successful business, someone once made a courageous decision. どのようなときでも成功した企業は、過去に勇気ある決断をした個人がいた by ドラッガー

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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