01Blog / 大きな事業を興すために考えること

投稿者:Goda George
2016/07/03 00:00

昔、ウルトラマラソン(100kmクラス)を走った時に、42.195kmを越すときはこんなもんかと思ったもんです。気分的な問題に過ぎないかも知れませんが、想定するゴールによって、10kmマラソンだったら10kmは普通にキツイ。結局、ゴール設定で感じ方ってこうも違うのかと思ったことがあります。特に100km(大変ですが)が凄いキツイのではなく、100kmゴールの10km、42.195kmと元々がそれがゴールの場合とは全く見える風景が違うということです。

ここでは、大きな事業を創るために考えることをまとめておきます。

それは通過点なのかゴールなのか

ビルゲイツのQuoteを2つ載せておきます。

成功の秘訣?それは大きなビジョンが持てるかどうかだよ。

最初から、我々の目標は「すべての机と、すべての家庭にコンピュータを」だった。

もちろん(元々言っていたかも知れませんが)ある程度成功した後に言ったことというのはあるにせよ、あながち無視できないコメントです。多分、「世界観」ですね。自分のゴールがどこまで大きいかにより、それが通過点なのか、それともゴールなのかは決まるでしょう。中には勝手に大きくなった会社もあるとは思いますが・・

制限を外してどこまで大きなビジョンを描けるか

は大きなことだと思います。これはやりたいことがはっきりしているというものや、ビジョンが無ければダメだというものではなく、ある時点でも良いかと。

自分が本当に創りたい世界はなんなのかをはっきりさせよう

これがはっきりしないと方向性が定まりません。次に記載するそれを実施するフィールドが小さければ当然規模も小さいままです。いかに欧米企業がこの世界観という上位概念を考えているかはこの記事を読んでみましょう。

会社の老化は止められない」という著書では企業は老化する事を不可逆と捉えており、老化するほど、このような上位概念を考えることが難しくなると説いております。

大量に優良な起業家を輩出しているユダヤの方々は安息日に内省(自分と向き合う)事をされているとのこと。このように、そもそも自分はなんのために生きているのか?という上位概念を考えていなければ大きな事業を創るのは難しいとも思えます。

自分の創りたい世界を常に内省しているのか

対象とする事業のバックグラウンドは大きいのか

私は元々海外ビジネスが多かったので、日本の市場には懐疑的な観方をします。もちろん、これは過去に国内市場に特化した会社で痛い目を見た経験からも来ています。では、海外市場だろ?とも言えないところがあります。一つ言えるのは、お金がかかること。なので、賛否両論あるでしょうが、日本である程度稼いで世界という考え方が今は一番良いようには思えます。

日本にGoogleやFacebookがどうしたら生まれるか? にはネット系の話ですが結構、現実的な事がロジカルに書いてあると思います。

前記と踏まえてどこまで大きく商圏を想定するかは重要ですね。国の経済規模を超える事はあり得ませんから、日本国内特定地域→全国→特定国際地域→全世界という流れで自社の商圏を想定することは必要な行為でしょう。

特に地域に関しては想定している商圏が小さい傾向が高い

職人なのか起業家なのか

マイケル.E.ガバーに代表される話ですね。結局は多くの人が自分が働いてしまう「職人」であるということですね(ガバーの有名著書の内容はこちらにエッセンスがあります)。

つまり、多くの人がビジネスモデルではなく、職人としてサービスや商品を売ることだけに集中しておりビジネスモデルを構築できていないということでしょうね。如何に自分が居なくても回る仕組みを創るかですね。

自分の会社をどんな業種にするかということはあまり重要ではない。あなたが真にやるべきことは、起業家の仕事であり、組織を築くことであり、自分の会社を世界中のどの会社とも差別化できるシステムを作り上げることだ。by マイケル E ガバー

例えば、コンサルであれば、個人コンサルではなく、複数名のコンサルが仕事をし易くする方法、自分は営業を取り、デリバリー(コンサル実務)は自分の組織に回すことから始まり、その次は、ロイヤリティビジネス(仕組みだけでブランド貸し)、教育、認定、など、自分たちの仕組みで回るが自分たちが「実務」をしない方向に持っていくということだと思えます。

従業員の問題

これは、中小企業で大きな問題です。従業員のために会社をやっているような、悪くいえばリビングデットです。良いリーダーとは必ずしも従業員を守るというような考え方はいかがなものか。結果的に会社をある程度大きくしなければ雇用も守れません。

雇用を守るのが先ではなく、事業を大きくして結果的に雇用が守られる

マキャベリの君主論はいかがでしょうか。例えば、下記などは有名な一節です。結局、会社を潰してしまっては(時にはそういう決断も必要ですが)雇用も守れませんので。

愛されるより怖れられる方がいい

共同創業者はいるか

事業を大きくする上での重要な要素です。共同創業者の存在は、必要だと思います。1人では「不信任投票」になってしまうというY-combinatorのポール・グラハムの言葉がそれを表していますね。

自分がアグレッシブであれば、もう一人が保守に周り、また、その逆になることで経営とはバランスを取っていくもの

周りを巻き込めているか

さて、どんな場合でもベンチャーだけで大きくなることはできません。周りの人、周りの企業の助けが必要です。時にはそれは行政かも知れません。それらの人をいかに巻き込んでいけるか。これはとても重要な要素です。

私は大きな事業を創ることが万人にとって唯一無二の答えではないと思っています。しかし、大きな事業を行う事は我々が次の世代に夢を創ることであり、何人かの人間たちは、仮にそれができる立場にいるのであればそれにチャレンジしていく必要があると思うのです。

一つの企業や個人のために良い仕事をすることもいいでしょうが、それでは世界は変わらないかも知れません。今こそ、世界を舞台にしたエコシステムを創るという考え方が日本には必要なのです。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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