01Blog / 世界に広がる起業家ネットワーク「Techstars」のエコシステムを追う

投稿者:Goda George
2016/08/31 00:00

TechstarsはUSでのトップアクセラレーターの一つです。全米ではY-combinator(1回のバッチで100チーム程度と多いのでTechstarsとはアクセラレーターの運用形式が違うが)に次いででしょうか。Techstarsはどちらかというと地道に真面目にStartup支援をしているという印象があります。

01Booster自体が彼らが主体になる業界団体のGlobal Accelerator Networkの日本では唯一の加盟メンバーであることから彼らの「エコシステム」の考え方はとても参考になります。いわば彼らが英語圏で広げるのであれば、我々は彼らの苦手そうなアジア圏で広げてこの大きな東洋と西洋のStartupのエコシステムをドッキングし、地球を包み込むような事業創造ネットワークを構築するのです。

Techstarsのスコア

TechstarsはMentorship-Driven Accelerator(メンター主導型アクセラレーター/登録メンターは実稼働は分かりませんが3500)という形式であり一回のバッチに40名以上のメンターで小クラス制(10-20チーム)というところです。まずは高いActive Rate(生存率)でしょうか。762のStartupがプログラムに参加しており、90%が買収または生きているというところです。2007年ぐらいからやっているので5年平均とするとかなりのハイスコア(一般的には15-50%しか生きていない)です。

Techstarsのロケーション

いわゆるサンフランシスコ・シリコンバレーで実施していないというのが特徴的です。米国ではアトランタ、オースティン、NYC(複数個)、ボストン、シカゴ、ボルダー、シアトル、デトロイト、サンアントニオ、カンザス、ミネアポリス、LA等、米国外ではロンドン、テルアビブ、Cape Town(アフリカ)、ベルリン等です。いわゆるStartup Locationを抑えているのと、NYCを抑えているのは大きいですね。

Techstars自体の起業家支援プログラム群

UP Global(Startup Weekend等の運営)を買収することで、何か事業を始めたいと意思を持った時点(INSPIRE)から投資(CHAMPION)までを一気通貫で支援している形です。つまり、Techstars Startup program(Startup DigestからStartup Nextまで)とTechsters Accelerator、265MUSD(265億@100JPY=1USD)のファンドサイズのTechsters Venturesまでです。

  • Startup Digestはニュースレターです。Startupに関係するイベント等の情報が流れてきます。
  • Startup Weekendは54時間でプロトタイプまでを創るようなハッカソン的なワークショップです。
  • Startup Weekはいわば5日間に渡るイベント(カンファランス・教育プログラムに近い。どうやって事業をスケールさせるなど、様々な講演がある)です。5日間でStartupを立ち上げるとは何かを知ります。
  • Startup Nextは簡易アクセラレーターです。Google for Entreと組んでますね。

Techstarsのエコシステム

さらに、Global Accelerator Network(6大陸、100個以上の地域、70以上のアクセラレーターが加盟)を通じて彼らのアクセラレーターの標準を世界に拡散する動きをしています。

また、起業系教育も行うKAUFMAN foundationともシステム開発を含めての協力関係にあります。簡単にまとめると図のようになります。

これだけの強大なエコシステムで考えているということには感銘を受けます。これが世界です。

私の成功の定義はインパクトを創造することだ。多くの人にインパクトを与えることにある。 by David Cohen / Techsters founder


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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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