サンフランシスコ・シリコンバレーに久しぶりに行って多くの日系の人が「人脈」の重要さを語っておりました。実際にこのような場所はAngel同士で相当な閉鎖社会だと思いますのでこれはよくわかります。なかなかあすこで日本人はネットワークが築けず困っているのの裏返しかも知れません。
起業における人脈はどのように重要なのでしょうか。会社から起業する場合の人脈に関して考えてみます。
人脈は極めて重要
人脈は物凄い重要だと思います。特に初度のスタートアップで権威や実績に大きく欠けるものを使ってもらったりするのはかなりの部分が人間関係になると思います。メディアに取り上げられるのも、出資を受けるのも仕事を取るのもですね。例えば、大手企業から受注を受けようと思ったら下記のような人を見つけない(巡り合わない)となりません。
「それなりのポジションに付いている」 x「権限または社内政治力がある」x「実行力がある」
そうではないと、いくらウィルが素晴らしくても組織の壁で実行には至りませんね。結局はどんなに大きな企業でも「人」ですので、この行動する正しい野心を持った個人を見付ける必要があります。
人の紹介は実は物凄い高付加価値であり・高コストなはず
米国ではビジネス系の代理店などが人を紹介した場合、何十万円も取られるケースがあります。多分、これが普通なんだと思います。日本は人の紹介とかはあまりお金にならないですね。但し、人が長年培ってきたものですので、本来はとても価値のあるものだと思うのです。この点を再認識する必要があります。
このため、紹介される側にとってメリットがあるかないかを常に考える必要があります。
会社の頃の人脈は5%ぐらいしか活用できない場合も多い
これは自分の過去に居た会社の仕事に近いこと(極端にいえば、元いた会社から受注を受ける場合)をやるケースでは異なるので、人によって非常に大きく異なると思います。但し、期待できるというか、元々お付き合いしていた人のゼロとは言わないのですが、非常に少ないパーセンテージの人以外はなかなかお付き合い(友達としては別として)できないという感じになるかと思います。
出会う人の数が極めて多くなる
これも社交性があるかないか・何で起業したかに依るので、必ずしもではないですが、物凄い人に会う数が増えます。桁違いなのであまり会社員の頃と比較になりませんが。
実行する人とのネットワークになる
その人のやっていることに対して目的志向のネットワークになると思います。要は動いてくれる人のネットワークだったり、ビジネス上様々な面で有効なネットワークですね。ベンチャー企業はそこまで余裕がございませんので、なかなか動いてくれない人と長く付き合う事が難しい面もあります。そういった意味で、活きているネットワークになるでしょう。
まさに組織を超えた行動する「個」と「個」のネットワークですね。どのような硬い組織でも動いてくれる人は居ます。そのような人とのネットワークになるイメージです。
結局、成功も失敗も幸せも不幸も人を介してやってきます。この点はどのような世界でも似ているのでは無いでしょうか。
これから起業される人へ
これから起業される人は現在持っている人的ネットワークが全て使えない事を想定して、起業する前に出来るだけ有効そうなネットワークに人脈を広げておく必要があります。人の見極めは物凄く難しいのですが、結局のところ、肩書を無くした後は、
相手が自分に対して何か行動をしてくれたのか、そうではないのか
で判断せざるを得ないだろうとは思っております。小生は良い例ではないかも知れませんが・・下記などは役に立ったり、何かのためになるかも知れませんので、メモです。
答えは無いんですが、とにかく、世界は人脈なので人脈・コミュニティへの投資は必要ですね!