01Blog / 何のためにスタートアップは成長するのか

投稿者:Goda George
2016/10/16 00:00

01Boosterはスケール型(10億を超えて成長する)ベンチャーを目指す起業家・事業家の人を応援します。では、なぜ、成長を目指す必要があるのか?ですよね。たまに、成長する必要があるのか?という議論をすることがあります。成長したら幸せなのか?というとそうでもないかも知れません。では、何故、スタートアップは成長を目指す必要があるのか?ですね。

そもそも企業は成長する必要があるのか

国単位で考えると経済的な面・雇用を生み出す面から起業して成長する企業を創る起業家は必要ですねという話になります。次に投資家の観点では成長意志の無い企業には投資できない。では、成長したら幸せか?というと必ずしもそうでもないというところですね。

根本的には怖いからではないか

人にもよるでしょうが「恐怖」は大きいと思います。「やらなければやられてしまう」という単純な生理的とでもいう要求でしょうか。これは戦国時代とか三国志とか、元のチンギスハーンとかも含めて、彼らがそのような感情で勢力の急拡大を目指したかは分かりませんが、太古からあった根本的要求の一つとも言えるかも知れません。マウンティングもその一種かもしれませんね。

夢は必要なのか?

成長とは少しずれますが「夢」「ワクワク感」というのは大切に思えます。「なぜ、夢を語れない企業は成長しないのか。」というエントリーは面白いですが、逆に成長のためには夢が必要、成長するのは夢を追いかけるからとも思えます。夢は必要かどうかというちょっとずれた方向に議論が行きますが、少し論理を飛躍させると、何かに夢中になる微分積分で言うところのデルタ、変化、成長している過程というのがもしかしたら「後付」かも知れないが、楽しいのかもしれませんね。

つまり「成長」が素晴らしいのではなく、「成長」を追っているということが嬉しいという感じです。毎日をしっかりと生きていけば夢も希望も無理して保つ必要はないという考え方もありますね。これも一つの意見です。もう一つ、夢とは直接関係ありませんが、成長という考えには男女の違いもありそうです。

方向性の差はあれども、成長している事を実感できること、その軌道にいることは嬉しいという感情につながりそうではあります。

結局成長は必要なのか?

サイボウズさんを中心とした議論がありますが、成長がなぜ必要か?というところには明確な答えはなさそうです。日本ではスタートアップという言葉がスモールビジネスにも使われているので、混同するんですが「Startup = Growth」という分かりやすい話もY-comのポール・グラハムさんがしてますね。そういう「定義」だと。少しこのエントリーを読むこんでみましょう(日本語)。

上記に記載したとおり、投資家の観点、国の経済・雇用の観点からスタートアップは必要そうです。流石に生きていけないと困る。もう一つは国際社会は今のところはアナーキー(国際関係は無政府状態)ですので、自国だけの都合では動かないというところです。いつまでも成長を続けるのか?という議論はあるのですが「維持」ぐらいは必要でしょう。この点で「成長を目指すスタートアップ」はマクロの視点で必要であるということですね。

つまり、全員である必要は無いが、成長を目指すスタートアップは国単位で考えて必要だということと、もう一つ、成功が確率論である以上、私は母数が必要であって、挑戦者が多いほど望ましいという形になると思います。つまり、スタートアップは強制はされないが、必要であり、プロ野球選手やサッカー選手に子どもたちが憧れるようにスタートアップは憧れである必要があります。そんな中で起業家の総体としての地位が日本は最も低い

簡単に言えば、国際社会では「日本はハイサヨウナラ!」に突き進んでいるということですね。我々の目指すことは3つの循環を創ることです。

  • 成長を目指す起業家がかっこいい存在であること
  • 憧れてそれに挑む人が増えること
  • その結果として経済を維持すること

誰もが成長しなければならないのか?ではなく、成長を目指す起業家が増えることなのです。さて、本題のStartup=Growthに戻りましょう。

Startup = Growth

大きく違うのは、StartupとSmallビジネス。つまり、急成長を目指すベンチャー企業とそうではないベンチャー企業は「別の存在」ということです。ポール・グラハムの原文がしびれたので下記に記載します。

Starting a startup is thus very much like deciding to be a research scientist: you're not committing to solve any specific problem; you don't know for sure which problems are soluble; but you're committing to try to discover something no one knew before. A startup founder is in effect an economic research scientist. Most don't discover anything that remarkable, but some discover relativity.

簡単に言えば

スタートアップを始めることは研究者になることを決めたことに似ている。今までに誰も解いたことのない新しい問題を解決することである。そして、スタートアップの創業者は経済の研究者になるようなものであり、多くの人は何も発見できないが、一部の人が相対性理論を発見する。

単純にこの文章に痺れてしまいました。つまり、スタートアップとは好奇心であり、探究心、冒険心の塊であり、その結果がここでいう「相対性理論(大発見という意味で) ≒ 急成長」という形となるということですね。そして、国単位で見て、その未来はこのような「研究者」によって左右されるということですね。

Original
投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

Goda George の新着記事