01Blog / 大人が夢を語ろう!1mmでも世界を良い方向に

2017.01.01

2017年明けましておめでとうございます!

2016年には起業される人、大手企業の方、中小企業の方、学生の方、行政や大学機関の方など沢山の方とお話させて頂きました。日本を含めた世界が1mmでも良くなるにはどうしたらよいか?

我々の力は小さいですが、方向性を幾つか示しておこうと思います。

基礎的なスケール型ビジネスのリテラシーとビジョンの欠落

一般的な企業での新規事業開発や過去にならった学問とイノベーションは異なります。つまり、Unlearningが必要です。この分野で日本全体としてリテラシーが低い傾向にあります。この点は速やかに改善されるべきでしょう。

もう一つがビジョンの重要性です。この点は日本の弱いところですね。手段にすぐに走ってしまいます。

大学の役割

特に地域にしろ、人材の排出機関としての大学の役割は大きいと思います。もう一つが様々な事象の体系化ですね。つまり、言語化でしょうか。この点が重要だと思います。産学連携もされておりますが、欧米に比べてまだまだではないでしょうか。この関係強化は大きなポイントです。

行政や金融機関と連携したVB支援

行政機関は個人事業主の創業支援は十分かも知れませんが、スタートアップ(急成長を目的とした組織)の支援は不得意な傾向があります。多くの人にサービスをという基本があるので勝ち抜き戦的なスタートアップ支援は苦手ですよね。また、金融機関はDeptの世界ですので、Equityの世界は得意とは言い難いと思います。私は我々を含めたEquityのプレーヤーとこれらの機関が連携することでこの問題は解決できると思っています。

地域間に人の移動を創る

都会にイノベーションが集まるのは多様な人と人が会話する機会が多いこと、変化が大きいことが原因です。イノベーションはアートであり、非言語ですので、言語空間のメディアでは飛びません。また、日本はドイツと似たライン型資本主義ですが、ドイツと比べて内向く傾向があり、コミュニティが閉じがちです。このためには地域間でリアルに人が移動して交流する事が必要です。

成長セクターへの人の移動

素晴らしい企業は日本にもたくさんあります。しかし、なかなか思ったように動けない企業の中で力のある人間が悶々としている状況が極めて多いことは否めないでしょう。このためには組織を出て、それが紐付きであっても成長セクターの(イノベーションの起こしやすい)小組織に人を移動させる必要があります。

成長セクターへのお金の移動

これも重要な要素です。日本は国全体で(ベンチャービジネス)VBへの投資が1300億円です。これは極めて少ない。場合により大手企業1社が大型の買収をする時の金額よりも遥かに小さいです。VBは経済の動向を左右する(VB単独では難しいかも知れないが、例えば大企業のようなより大きなリソースの試金石となる)存在であり、この流れは変えないとなりません。

国際化の進展

日本は様々な資源の少ない国です。海外協調は必須です。内向きの圧力はかかり、同質的な文化になれていますので、多様性を認めるためにも国際化は必要な要素です。

大人が夢を語ること

2016年に残念だったのは若い世代が夢を持っていない人がとても多いことです。これは大人が夢を語れないからだと思います。我々は夢を語っていきたいと思います。

上記に関して、2017年に01Boosterは微力ながら貢献していこうと思います。

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